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欲ばらなくって、いいのだ。

ヘンに、欲ばらない。ということに気づくまで、大変多くの時間を費やしてきた。

こんにちは、こんばんは。栗田真希です。

欲ばるというか、ケチというか、小心者というか。

たとえば、茶葉。
緑茶は、一煎目と二煎目で全然味が変わる。最初は低い温度で淹れて茶葉の甘みを楽しみ、熱湯で淹れる二煎目で苦みを味わう。しかし、水の色が緑に染まるからといって何煎もず〜っとおいしいわけじゃない。三煎目か四煎目くらいまでだ。

十分味わったと思って、次の茶葉に変えるということが、昔はなかなかできなかった。我が家には茶葉がたくさんあるし(というかなかなか茶葉って減らない)、三煎目あたりで捨ててどんどん茶葉を変えたほうがいいのに、何度もお湯を足していた。

たとえば、メイク。
チークとかアイシャドウとかアイブロウとか、色のはっきりするものは、一度ブラシにとったら、ティッシュや手の甲などで軽く落としてから顔につけたほうがいい。「粉がもったいないから」とそのままつけると、ダサくなったりキツい印象になったりする。

そういう知識を得ても、なかなかもったいなくて、そのまま顔につけていた。どうしても欲ばってしまうのだ、わたしは。

楽しめることを、ゆるりと楽しむ。

そういうことが、やっと大人になってできるようになってきた。昔のわたしが余裕のある現在のわたしを見たら「もったいない!」って大きな声を上げるのかなあ。それとも「さすが大人!」って驚きうらやむだろうか。

モノを雑に扱っていいとか、そういうわけではなく。無理せずに、楽しむ。

若かった欲ばりに、大人になってそんなささやかな変化が訪れたのだけれど、これから40代50代になったらまた変化していくのだろうか。いまのわたしが「すごい! すてき!」と言えるくらいの価値観を持っていてほしい、未来のわたしよ。

30minutes note No.982

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