閑話休題:往く後ろ影は朗々と_あの子の悔しさの話

悔しいです。何が悔しいって、選抜発表をされる時に 自分が入るわけがないと思ってしまっていたことです。
(中略)
そこに自分が入れるメンバーだと自信を持って肯定できる日はいつくるのだろうか。

この一節から感じたことを書き起こした文章です。
乱文乱筆ですがよければご一読ください。
※出典元が無い引用部分は全て上記ブログより引用しています。


記憶の限りでは、彼女がブログで悔しさについて語ったのは3回。

おもてなし会後新参者の直前、そして今回。

新参者の直前は悔しさが原動力であることを示したのみなので、エピソードも込みでとなれば他の2つに留まります。

ここ最近その姿勢に変容が見られるとは言え、自己開示をあまりしない彼女。当然悔しさに関しても明け透けにしない訳ですが、そんな人が赤裸々に心境を吐露していることにちょっとした衝撃を受けました。

同時に応援しているいちファンとして、この悔しさの一端でも理解できれば先の応援に繋がるだろうと考えました。キモイですが病める時も、的なやつです。


ただ私自身が悔しさに疎いので、「そもそも"悔しさ"とは」から考えることにしました。

物事が思うとおりにならなかったり、はずかしめを受けたりして、あきらめがつかず、腹立たしい気持ちだ。残念でたまらない。

コトバンク より

要するに「抱いた期待を下回る結果が出たときに抱く感情」と言えそうです。

悔しいです。何が悔しいって、選抜発表をされる時に 自分が入るわけがないと思ってしまっていたことです。

これに基づき、私は上記の悔しさ=抱いた期待と下回る結果を以下のように解釈しました。

  • 下回る結果:発表時、自分が(選抜に)入るわけがないと思ってしまっていた

  • 抱いた期待:これまでの努力や経験が「選抜に入れる自信」で還元される

そうすると、彼女の言う悔しさが何なのか、何故そう感じたかを自分の中でスッと腑に落とせるのです。


あくまで主観ですが、ここまでの彼女の職業:アイドルとしての歩みは、即ち自分と向き合い自信を培うことであった気がします。
目標は他でもない、アイドルとしての自分を見つけるため。

ネガティブで暗い私は加入前、日向坂46というグループに笑顔や元気をいただいていました。次は私が皆様に笑顔や元気を与えられるアイドルになれるように精一杯頑張ります

これからもずっと 小西夏菜実 より

正直素の私は日向坂のグループカラーに合っているかと言われればそうでもないし
アイドルになるために生まれてきたね!みたいな人間じゃないし
でも、そんな私が日向坂をテレビで見て元気づけられていたからこそ、グループの良さを伝えられるかもしれません!
日向坂として活動している以上、日向坂を全うします

2023年はありがとうございました!〜雑談〜 より

上が2023年の2月、下が同12月のブログの文面です。

同じことを伝えたくともその時々で表現が異なるのは当然ですが、最終行を読むだけでも、私には明らかに諸活動を通じてアイドルとしての自信がついているように映ります。つまり、歩みは順風だったはずなのです。


ですが、今回の発表直後の心境を彼女はこう語っています。

誰が入っていてもおかしくない素敵なメンバーが揃ったグループなので、早すぎる話ですが今後どんなフォーメーションになったとしても納得することでしょう。そこに自分が入れるメンバーだと自信を持って肯定できる日はいつくるのだろうか。

過去の自分が培ってきたはずの自信を、他でもない今の自分が蔑ろにしてしまったのです。
この事実に対する心の機微を、彼女は「悔しさ」と称したのではないでしょうか。

悔しいです。何が悔しいって、選抜発表をされる時に 自分が入るわけがないと思ってしまっていたことです。

そう考えると冒頭の一節がよりクリアになり、何故そう感じたかまでを自分の中でスッと腑に落とすことができました。

そりゃ悔しいですよね。

難しい楽曲のセンターを務めることとなったおもてなし会を乗り越えたり、新参者で毎公演自己最高を更新したり、各番組や雑誌に出演することで着実に進めてきた歩みを、自分が信じてあげられなかったのですから。


しかし考えてみると、「自分が入るわけがないと思ってしまっていたこと」に対しての感情のラベリングは、ただ打ちひしがれたという意味で「ショック」でも「落ち込んだ」でも、何だったら他責思考で「憤った」でも良かったはずです。

それでも「悔しさ」とした。

悔しがる気持ちがあるってことは上にのぼりたいって気持ちがあるからなんですよね。

悔しさが成長の原動力と公言する彼女らしさであり、畏敬の念を覚えずにはいられません。


悔しさは彼女に内省を生み、内省は彼女の成長を生む。

ここまで書いてきてそう感じました。

悔しかったから内省したと公言している『こんなに好きになっちゃっていいの?』の圧倒的なパフォーマンスや表情を、その現出のひとつとしてありありと思い出せます。

同様に、彼女は今回のことも内省そして成長に繋げていくと確信しています。


これからも皆様に日向坂46を楽しんでいただけるよう
より一層自分にできることを全力で尽くします。

彼女が「今」を使うとき、それは飛躍の始まりの合図です。
今回の経験と向き合い、自信に変えた未来の彼女の姿が楽しみでなりません。

そしてその姿や轍は、多くの「向いていないのは分かってる」と自覚しながら何かに立ち向かっている人、「ここまで頑張ったけどダメだった」と悔しさを抱える人にとっての希望となるでしょう。

だからこそ、少しでも多くの人に見てもらえる場所へ進み輝いて欲しいです。

私の中にあるとても大きなスイッチが入りました。

イマニミテイロ。そのためのスイッチは、今入ったのですから。


ということで、閑話休題:往く後ろ影は朗々と_あの子の悔しさの話でした。
ではまた次の機会で。

3/24 追記
ありがとう。そしておめでとう!

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