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軽音部活動報告2024年7月

Crossing!!のポエム記事以来、久々の更新です。むーろんです。


前書き

さて、いきなりこの記事にぶち当たる人もいるかと思いますので簡単な経緯を説明したいと思います。

まず、私が入り浸っているMisskeyという分散型SNS群の中でも、Live Theater Netというサーバーにお邪魔させていただいています(正確な説明じゃなかったらすみません)。
アイドルマスターというアイドル育成ゲーム、そのブランドの一つ「ミリオンライブ!」(以降ミリオン)に特化した非公式のサーバーです。
ここではミリオンの話題はもちろん、ユーザーのたわいもない雑談や他のゲームやエンタメの話題、その他諸々賑やかにやっております。

その中で自然発生した活動に「軽音部」というのがあります。ここではミリオンに限らず楽器演奏や邦楽洋楽問わずロックの話題、昨今話題のガールズバンドコンテンツの話など、おおよそ『バンド』であればなんでも話すタイムラインをチャンネルという形で構築しています。
その発展形として、ユーザー同士が集まってミリオンの楽曲をセッションをする、演奏してみたオフの活動が始まりました。これは2023年の11月頃から定期的に続けられています。
私も前々から参加してみたかったものの、自分のバンド活動が活発化していて、様子を伺う形になっていました。特に6月までは月1〜2ペースでライブがありましたし。

練習開始

7月に軽音部の皆さんとスケジュールが噛み合ったのでやっと参加できました。
準備期間は一ヶ月。早速個人練習に入ります。

練習したのは次の4曲。課題曲でした。
・海風とカスタネット(これは私からのリクエスト)
・Blue Symphony
・KING of SPADE
・瞳の中のシリウス

どれもこれも名曲。いや、名曲しかないコンテンツなんですけど。
まずは採譜から始めました。

今回は海風〜とKING of SPADEの2曲を採譜しました。
海風〜は書けば書くほど譜面の難易度を感じました。嫌な予感がする。
KING〜はあえてキメとメインのビートの覚え書きにとどめました。細かいところは自分で解釈した方が良さそうだと判断しました。
残りの2曲は実際に叩いて考えたほうがよさそうだ、と思い譜面にはしませんでした。そんなのもあるんだ、あるんです。

手書きが好きです

して、これらが実際どれだけ叩けるか確認するためいざ練習スタジオへ。
あの、誰ですか海風〜をリクエストした人は。
私です。嘘でしょ。びっくりするほど叩けない。手数多すぎる。キメが多すぎる。いや採譜の時点である程度は覚悟していましたが、これほどまでとは。

練習初日、海風ではBPMを原曲の166から90まで落とし、完コピを目標にどうしてもできないところはアレンジしていく形で進めていきました。
初回はBPM130あたりでアラが目立ち始めたので他の曲の練習もちょっこしして、終わりました。

瞳の〜に関しては、原曲の展開はそのままに、ロック寄りにアレンジしたいというリクエストがあったのでそれを自分なりに咀嚼していきました。

2回目の練習のときに、課題曲の演奏を一通り撮って、当日参加される方たち向けに動画をシェアしました。特に瞳の〜はすり合わせが必要だと思ったので。
結果はドンピシャだったようで、難なく決まってよかった。

結局もう一回スタジオを押さえて練習したものの、海風〜に若干の不安要素を残したまま、当日を迎えることとなります。ちなみに練習時間は8時間でした。

いざ鎌倉へ いや池袋へ

さて、演奏家の悩みの種、それは楽器の持ち運びです。誰もが移動時だけ楽器が手のひらサイズになればいいと思っている。間違いない。
ドラムに至っては、とにかく嵩張るため、持ち込みの量によっては車移動も考えましたが、今度は車の取り回しが大変。うまくいかないものです。
とりあえず今回はキックペダルとスティック、そして小物打楽器をいくつか持っていくことにしました。


地味に重い。

当日、雨の予報も出ていましたが、傘をさすほどではなくて安心しました。蒸し暑かったけど、それはもはや日本のどこにいても同じことです。
地元新潟から新幹線で東京へ。そこから、丸の内で池袋へ。19万も持っていないと謳うのは若き頃の椎名林檎でしたね。

駅前でバンマスでギターのAyaseさん、部長でベースとキーボードのヒナタスキーさん、バイオリン(!)で参加のにわびさんと合流し、うどんを食べに向かいました。
武蔵野うどん、腰の効いた麺がとても美味しい。新潟市にも新潟うどんと銘打っているところがあります。麺はふにゃふにゃです。美味しいけど。

仕事先の食堂によこせ。

店内で自分がドラムを始めたきっかけを話したり、逆にバイオリンを始めた理由を聞いたりと和気藹々とした雰囲気を抱きながらスタジオの時間が近づいてきます。

食事を終え、いざスタジオへ。
オプションを自分も借りるか迷いましたが思ったよりドタバタしていたので今回はシンプルに行くことにしました。

鍵盤とアンプあたりのセッティングが済んだあたりで入室。3点セットを組んでいきます。
Pearl Referenceシリーズは初めて叩きましたが、真の太さが印象的です。特にキックの安定感が素晴らしい。フロアタムとスネアには村上秀一さん直伝のティッシュ+ガムテープのミュートで余韻を調整します。あ、柏倉隆史さんの鍵ミュートも持っていきました。
あれ、ミュートとしても使えるし、高域のジャラッとした成分が足されるのが気に入っています。

こんな感じのセッティングでした。

とりあえずみんなが音出しをしている隙に海風〜のビートパターンを復習しますがこの期に及んで全然できねーでやんの。
と、文体が荒れる程度にはヤキモキしていました。あとああいう場でも意外と緊張はしています。ライブに比べたら気楽ではありましたが、それは参加される方々の雰囲気がとても良かったからですね。

18帖の、スタジオの中では一番広い場所をお借りしましたが、11名もの人数の参加があり、その中で鍵盤は2台置いたりギターアンプは3台使ったりとまさに所狭しといった感じでした。私はカクテルドラムの方が良かったんじゃないか?

そうこうしているうちに、アンプや身体が暖まってきたところで、セッション開始。

セッションスタート

海風とカスタネットからスタートしました。この曲1日の中で5,6回やってませんでしたか?めちゃくちゃ楽しい。
スティックと掛け声の4カウントから始まったセッション、不安だったAメロは意外と上手く行きました……!
内心ヒヤヒヤしていましたが良かった。やっぱりアンサンブルの力はすごいですね!

そしてこの曲で一番やりたかったのは1サビ前のスティックを振り上げての3カウント!
サビ前にブレイクがあるのですが、ここでドラムの音を出したくないな〜って思いつつ、指示がないとコケる可能性があったため、うまく盛り上がる方法はないか模索していました。
実際やってみたら、みんながすぐ反応して一気にテンションが上がりました。大成功!
駆け抜けるように曲が終わり、原曲通り静かにキメかなと思いきや、かき回す流れになったので慌てて暴れました。ライブ感のあるいいエンディングになったと思います。

次はBlue Symphony。練習のとき、この曲は元が打ち込みであること、そしてAS9thにて生バンドの演奏が披露されているということがあり、それを参考にしつつドラムパターンを組み立てていきました。
キックの4つ打ちは普段のバンドではなかなかやらないパターンなので、練習では少し苦戦しました。
ハイハットを16分音符でキープするのは経験値があったので楽しかったです。拍の裏を強調するのはサザンの松田弘さんの影響ですね。こうすることでビートに前進力が生まれるので、打ち込み系の曲を生ドラムに落とし込む時によくやっています。
エイトビートの裏打ちの時に左手でハイハットのアクセントを入れるのは自然と出てきたフレーズではありますが、アジカンの伊地知さんが初期にやってたりしてますね。

次にやった曲は瞳の中のシリウスでした。
前述のとおり、一応すり合わせは行っていたのでおおよそ上手くいくとは思っていましたが、一番化けて、かつ感動できるテイクだったかと思います。
サビで結構大きくスティックを振り上げているように見えたかと思いますが、決して力一杯叩いているわけではなく、ヒットの瞬間だけグリップするようにしています。
振り落とした後にゴーストノートを入れましたが、その音量差をかなり広く持ったのはLUNA SEAの真矢さんの影響があります。
力強さと繊細さを同時に表現することで、アレンジに深みが生まれたと思います。

そして、KING of SPADE。もともと難易度の高い曲だったので、ふわっとやれればいいねぐらいの感じでしたし、実際やったら火傷で済んで良かった。ドラムはかなり手癖でやりました。
1Bのバックビートの位置はあまり聞いたことがなく、そんなのもあるんだ、と参考になりました。
個人的なポイントとしてはやっぱり間奏のキメですね! 原曲ではキック6連打のところはとてもじゃないけどやれないが、格好良くしたいとは思っていたのでアレンジを考えましたが、フロアタム片手連打でだいぶいい感じになったと思います。
そこから左手スネアをバシッと決めたところでAyaseさんとニマニマしていました。
みんなリベンジしたいと言っていたので私もいつか再戦したい曲です。

練習した曲以外だと、突発でプラリネ・アイルをやりましたね! ここまでのセッションで身体が柔らかくなっていたからか、正月に遊びで1人スタジオにこもってやった時はアイルのキメが叩けなかったんですが、なんとなくできるようになってたので楽しくなっちゃった。
どちらもフロアタムで刻むエイトビートのある曲で、しかも使い所が違うため、合ってるか曖昧でしたが、後から原曲聞いたらちゃんとドラムパターン合ってましたね。えらいです。

あと、Legend Girls!もセッションしました。流石にドラムパターンまでは覚えきれていませんでしたが、好きな曲なのでまた機会があればやりたいです!
間奏のベースソロが本当に好き。Dir en grayのCageみたいで。雰囲気は真逆だけど。

最後はお約束のThank You! をワンコーラスやって終わりました。あっというまに過ぎていった4時間でした。ほとんど叩きっぱなしだったと思います。お遊びでひとり、アイマス関係ない曲も叩いてましたが。

うちあげー

その後は打ち上げで本物のチキン南蛮と木挽BLUEを飲んだり、二軒目のアイリッシュパブがどこだったか全く覚えていなかったりと最高の夜を過ごしたのでした。

本当は参加されたみなさん一人一人に謝辞を述べようと思いましたが、文字数がえらいことになるのでここは簡潔に、是非ともまた一緒にやりましょう! 
そして演奏を見にきてくれてありがサンキューでした!

……こういった活動がきっかけに、いろんな可能性が増えていくといいなって思います。

最後に

何も、演奏だけが音楽の全てではありません。これは私が昔から言っていることですが、音楽は聴衆がいて初めて成り立つ創作です。
だから、多くのバンドはファンをメンバーの一員だと呼ぶのです。みんなで作り上げるのが音楽というものです。

楽器を手に持ってくれたら嬉しいし、何かを応援しようという気持ちや行動も同じぐらい嬉しい。
どっちが凄いとかじゃなくて、どっちも凄いんです。
だから一緒にいろんな形で、音楽を楽しんでいってほしいと思っています。
鳴り止まない音楽を。

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