ハウトゥーサクシード

普段現場の感想はTwitterで思うままに呟くけど、今回は少しは整理してまとめようかなと思い、こちらに残すことにしました。

昨年に続き、ハウトゥーサクシード東京公演を観劇させてもらった。

去年は客席半分だったけど今年は満席。
隣にもお客さんがいて少しソワソワするな…と思ったりしたけど、満席で幕が上がって走り続けられていて本当によかった…。

増田さん演じるフィンチは、去年にも増して愛敬がある気がした。
フィンチスマイルはもちろん、タバコを吸いながら「いい匂い!」て言ってみせたかと思えば煙で咳こんじゃったり。
ビグリーとぶつかるシーンも腕のワタワタする動きが可愛らしかった〜。
あとこれはフィンチではなくて増田さんが、だけどアナグマパートでかいた額の汗をさり気なくフキフキしてるのとか、脇を開きながら拍手するのとかも相変わらずの可愛さだった。

フィンチという人物をみると、窓拭きからオフィスワークの劇的ジョブチェンジと出世を目指す野心家なのに、ギラギラ感が見えずにポップで愛敬を持ち合わせてるのがずるくて、憎めない人だなあと思う。キャストの皆さんも言ってたと思うけど。休日出勤アピールとかはずる賢いけどね。

ローズマリーはとにかく恋する乙女感が強くて、去年の笹本さんよりも小柄で可愛らしくってキュートだった!声も仕草もかわいい。

でもただの恋する乙女じゃなくて、フィンチの出世欲にも理解があったり、あとはちゃんと秘書として働けているんだから気配りもできるしっかりしたお嬢さんだよなあ。

気配りと言えば、フィンチとローズマリーを応援するスミティーがわたしはとても好きです。
彼女は会社でも、プライベートでも周りからの信頼を得る素敵な姉さんて感じがする。

1960年代のアメリカが舞台だけど、衣装も本当に魅力的で、そこにも引き込まれた。

まず女性の服装が可愛すぎる!ちょっと眩しいくらいのパステルカラーのワンピースとパンプス。あんな露出してたら、そりゃジロジロみられちゃうこともあるでしょうね…という感じだけど華やかで目から楽しくなっちゃう。

そしてフィンチのスーツ。
グレーの蝶ネクタイスタイルから始まり、蝶ネクタイがネクタイ、スーツはダークグレーから会長に就く頃には黒のビシッとした雰囲気に。
スーツの色が濃くなるだけで、フィンチの社会人としての威厳も感じられるようになるから不思議。
一番好きなのは服装は郵便係のジャンパー姿でした。カジュアルで親しみやすかった。

どのシーンも好きなんだけど「世界は一つ」は楽しくてマスクの下でずっとニヤニヤして、フィナーレではあのカンパニーの真ん中で堂々と歌って踊って表現している増田さんを勝手に誇らしく思い、嬉しくて楽しくて泣きそうになっていた。カーテンコールではフィンチであり増田貴久で、そこにいる増田さんはスター感満載で輝いていた。この人のことをずっと応援していて良かったと思う、間違いないなと思う。

スタオベ前はソワソワしながら拍手している舞台初心者でしたが、毎公演手が痛くなるまで拍手させてもらいました。拍手しても足りん。

増田さんがきっかけで作品に出会えたけど、ハウトゥーサクシード、好きだ!皮肉も混じりながらメッセージ性も強い作品で、楽しいだけじゃなく考えられる部分もあるのがよいです。

来年も日本で、増田さん主演で再演しないかな。日本人キャスト版のCDも出して欲しいよ。

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