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コンプレックス

自分の顔にコンプレックスを持ったのは中学生の頃だった。

それまで何も意識していなかったのに、急に自分の顔が嫌になった。
きっかけは人から言われた言葉だったけど、その後コンプレックスを深めていったのは自分自身だった。

ちょうど顔立ちや身体、心も大きく変化する時期で、自分の気持ちと成長がちぐはぐな感覚になり、違和感だらけだった。

とにかく人の視線が気になり、家を出る前はいつも変じゃないかが気になった。

思春期のひと言で済む事だけど、当時はもどかしさでいっぱいだった。今、中学生の子と話していてもしんどいよね、よく頑張ってるなぁと思うし、そのもどかしさが過ぎ去るまでとても長かったのを思い出す。

そんな思春期が終わろうとする時期、自分のコンプレックスを解いてくれた人がいた。
最初は信じられなかったけれど、何度も褒めてくれるその人に救われた。
他人だったということも信じられた理由だと思う。

何が人の心の縛りを解くかわからない。
自分が良いと思ったこと、感じたことを素直に伝えることで、救われる人がいる。

そもそも、コンプレックスになったのも人に言われたことがきっかけだった。
どちらも人の言葉に強く影響を受けている。

そのことを考えると、なんだかなぁと思うけれど、それで良いような気もした。

みなさまのコンプレックスも、いつか過ぎ去りますように。

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