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掃除

人生で、掃除を教えてくれた人が2人いる。
1人は小学生の頃、もう1人は高校生の頃だった。

小学生の頃は仕事という気持ちが大きかった。

学校に行けない分、家中の掃除をする。それが自分の役目だった。

ただひたすら、無心で掃除した。掃除機をかけてトイレ掃除をしてモップがけをしてお風呂掃除をして、洗面台が終わると鏡を仕上げて、玄関の掃き掃除。

洗濯機の使い方を教わったのもその頃だった。それまで家事というものをしてこなかった。結局、小学生のうちはそこまで興味がわかないまま、淡々とやっていた。

それでも、掃除を教えてくれたことにとても感謝してる。自分の生活の一部を築いてくれたと思う。

高校生の頃のその人は、トイレ掃除を教えてくれた。正確には、やり方ではなく毎日やってみたら?という提案だった。

なんとなく、習慣になった。卒業後も続き、今では顔を洗うように、やらないと気が済まないことになっている。

とても細かい変化ではあるけど、掃除をする事でどこに人がスルーしたくなる箇所があるか意識するようになる。ちょっと手が届かない、面倒くさい部分に手を伸ばすことが嫌じゃなくなる。

その習慣が、日々の中でちょっと背中を押してくれる存在になっている。やろうかな、どうしようかな、やっとくか。

そう思って人に声をかけたり、片づけたり。

みなさまの日々の中にもちょっと背中を押してくれるような存在がありますように。

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