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【詩】愛に拘束されて

あなた以前のはじめては
色白の少女のままで
痛みにただ歯を食いしばっていた

あなた以前のいくたびも
きらめきのカケラさえなく
通りすぎてきた過去でしかない

禁断の実を口にしたような
重ねたくちびるの強さ
細胞のひとつひとつまで
愛に拘束されながら
私が眠りにつく場所は
あなたの胸と決まってる

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