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マルチバース メガバース 「宇宙はなぜこのような宇宙なのか」青木薫著 を読んで

「宇宙はなぜこのような宇宙なのかー人間原理と宇宙論」青木薫著 2013年

青木薫は翻訳家・理論物理学者。翻訳の仕事が多いなか、これはご自身の著書。


宇宙は無数にたくさんあり(マルチバース)、私たちの宇宙はその中の一つの泡の中にすぎない。
あるいは巨大な宇宙(メガバース)の中で私たちの宇宙は一つの地域にすぎない。

私たちの宇宙がこのような宇宙なのは、たまたまである。
たまたま人間のような生物が存在しうる宇宙が私たちの宇宙である。 

インフレーションが空間の基本で、その中に宇宙はたくさん生まれている。泡のようにインフレーションが終わった部分がいくつもあり、我々の宇宙は、その泡の一つの中にある。
 
私たちの宇宙は私たち人間が存在できるようにできているという「人間原理」は、実はたまたまこの宇宙が人間が存在しうるものであったという当たり前のことを言っている。

宇宙が一つしかないと考えてしまうと、人間原理は宗教的になってしまうが、宇宙がたくさんあると考えれば、当たり前のことにすぎない。



初心者の私には難しかったが、上記のようなことは読み取れた。

数限りない銀河の中の一つの銀河の一つの太陽系の中に生まれて生きているだけでも不思議だったけれど

それが無数の多宇宙の中の小さな一つの宇宙にすぎなかったとしたら、またものすごく不思議

その中で家族や愛犬と出会っているのだ。

死んで原子に戻ったら、いつか地球も太陽もなくなったとき、どこまで行けるんだろう。


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