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コミュニケーションを思うままにする秘訣

この社会で生きていくために絶対に必要なスキルの1つである「コミュニケーション」。コミュニケーションとは「情報のやりとり」のことであり、特に高度情報化社会となった現代においては、このスキルを高めることが社会を生き抜くための大きな力となる。

しかし、SNS等メディアの発達により、その多様さからより難度の高いものへと進化し、コミュニケーションに関する困難に直面する人が増えていることも否定はできない。

そこで、今回は「コミュニケーション」の構造を明らかにすることで、自分の意のままにコミュニケーションがとれるようになるためのヒントを提供したい。

コミュニケーションの構造

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<発信者a> が伝えようとしている【A】という情報がある。この情報を表現したときには、様々なノイズがかかって【A'】という形となって表現される。さらに表現された【A'】という情報は、<受信者b>により認知されるが、この段階でもノイズがかかる。

したがって、<発信者a>の中で【A】としてイメージされた情報は、<受信者b>には【B】として認知されるのである。このようにコミュニケーションでやりとりされる情報は、常に”ノイズ”がかかった状態でしか認知がされず、真の意味が伝わりにくいものである。人数や情報量が増えると、それだけかかっているノイズも大きくなってくることがわかるだろう。

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つまり、円滑にコミュニケーションをとる、すなわち、ノイズによる「情報の歪み」をできるだけ小さくするには、どんなノイズがかかるのかを理解すればよいのである。以下に順に説明していく。


コミュニケーションに影響を与える要素

1.発信者によるノイズ(発信ノイズ)
<発信者a >によるノイズは、①言語要素、②非言語要素、③環境要素に分けられる。言語要素とは、文字通り「どんな文字で伝えているか」である。これは伝えたい情報の知識と伝えたい情報”以外”の知識をどのように組み合わせ、相手に理解しやすい言葉に変換するかという「言語運用能力」に大きく左右されるところである。

非言語要素とは、相手に伝わる文字以外の要素すべてである。
表情や声色、話すスピードや間のとり方などがそれにあたる。手紙であれば文字の丁寧さや文字の色、SNSやメールであれば行間や余白などもそれにあたる。普段意識することはほとんどないかもしれないが、あえて意識する場面もあるだろう。

環境要素は、When, Where, Whoなどの要素である。中でも大きな影響を与えるのは「誰が発した情報か」である。発信者の社会的立場や価値観によって、肯定的な情報か、否定的な情報かも分かれてくる。ここがその情報が持つ「主張」を形作る部分であるため、特に意識をすることが求められる。また、「いつ、どこで、どのように」発信するのかも、マーケティング等において非常に重要視されている部分である。

2.受信者によるノイズ(受信者ノイズ)
<受信者b>によるノイズは、①言語要素と②環境要素に分けられる。
言語要素に関しては、発信者側と同じことがいえる。ここで注意すべきは、「知識」や「言語運用能力」に関して、発信者と受信者の持つスキルにGapがある可能性がある(ほとんどの場合あるといってよい)。受信者がまだ持っていない情報であれば、その情報に「価値」が生まれるが、それを正しく理解する能力が備わっていなければその価値も意味を持たなくなってしまう。

環境要素についても同様のことがいえる。特に社会的立場や価値観にはGapの影響が大きくなり、ほとんどの”議論”はこのGapから発生する。さらに受信者の情報を認知する場所やタイミングによっても情報の姿はかわり、直接会って伝えるか、電話かメールかチラシかWebページか、探し求めたのか偶然目についたのか、などもノイズとなる。

メラビアンの法則
受信者が認知する情報のうち
・言語要素が与える影響・・・・7%
・視覚情報が与える影響・・・・55%
・非言語要素が与える影響・・・38%

ここで、絶対に忘れてはならないのが「メラビアンの法則」である。
上記のとおり、受信者ノイズの大部分が文字以外の要素であり、
・発信者の表情や見た目
・文字の美しさ
・色づかいや余白とのバランス
などの視覚情報が最も大きな影響を与えているとわかる。①②のノイズとともにこれも理解しておきたい。


「受信」「発信」だけではない”第三の機能”

ここまで受信と発信の関係と構造について詳細に説明してきた。しかし、もう1つコミュニケーションを武器にするうえで重要なことがある。

それは、「相手に発信をさせる技術」である。

「コミュニケーション上手は聞き上手」という言葉はよく言われるが、「聞き上手」とは受信ばかりしている人のことではない。本当の聞き上手な人とは、相手が心地よく発信できるような受け答えをする人のことである。

特に会話において、コミュニケーション上の”ノイズ”を理解し、相手が気分よく会話ができるようにノイズをコントロールすることが、真のコミュニケーションの達人なのである。特に職場において、
・上司の雑談に「合わせる」(知ったかぶりもOK)
・「笑顔」で「興味があるかのような」相槌をうつ
・上司に「こいつは話を聞いてくれていいやつだな」と思わせる
・重要プロジェクトや大役に抜擢される(出世&昇給!!)

ほんの一例であるが、このように相手が発信したくなるような発信を上手に行えるかがカギとなってくる。これができると職場がぐんと楽しい場所に変わる。この「政治力」ともいえる技術については、以下の図書を読むことをオススメする。

以上、コミュニケーションスキルを高めて、現代をよりよく生きていきましょう!
最期まで読んでいただきありがとうございました!

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