真珠婚式

あれから10年後〜♪なんていう歌があったけれど、あれから30年も経ってしまった。
あれから、とは"夫と私が結婚した日"からである。㊗️30周年、なのである。まさに花も嵐も踏み越えて、山あり谷あり、紆余曲折、艱難汝を玉にす、子は鎹、継続は力なり……知ってる限りの慣用句(この程度)を並べてみたが、BGMはこれで決まりだろう。水戸黄門の主題歌「あゝ人生に涙あり」人生楽ありゃ苦もあるさ、けだし名言である。身をもって知る歌詞の一つ一つがまさに真珠の輝きを放つ。夫婦互いの忍耐の賜物。そう、互いの。私だけのではなく、互いの。やっとそう言えるようになったのだ。割れ鍋に綴じ蓋、なんてね。まあまあの上から目線は否めないが、夫からの数多のサプライズを割り引いて大目に見てもらうことにしよう。振り返ってみると、家庭不適格者で未熟者にも程がある二人が結婚して親となり授かった子ども達も無事に育ってここまでこられたのは奇跡としか言いようがない。偶然の為せる技、とも言える。
子育ては自分育て、育児は育自。本当にその通りだった。とは言え、親の私の方はちゃんと育ってこなかったことが悔やまれるけれど、まだ"修行"の時間は残されているらしい。
最期の瞬間に、まあこんなもんかな、私にしては上出来じゃないのと思えればそれで良しとしたい。
そして、よく聞かれる「生まれ変わっても今の夫と結婚しますか?」の質問には勿論「NO」と答える。当然でしょ!


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