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六甲縦走路 |山で会った若者 サンチャゴへの道20

昨日は午前7時20分に須磨浦公園を出発して摩耶山を目指し歩き始めた。サンチャゴ巡礼に向けてのトレーニングだ。右足の親指の付け根の辺りが少し痛いが、何とかなるだろうと思いつつ、鉢伏山から鉄拐山へ向かう。天気が良いからだろう、結構すれ違う人が多い。そうこうするうち、地図を広げて立ち止まっている若者を追い抜く。

追い抜く際「おはようございます。」と声をかけると、元気な声で「おはようございます。」との返事。しばらくして、高倉団地に入るところで、その若者に追いつかれる。歩きながら「どこまで行かれるのですか?」と話しかけてきた。聞くと、若者はこの1日で六甲全山縦走をすると言う。2日間の休みの第1日目で、明日は休養が取れるから縦走のチャンスなのだと言う。

ただこの時点で午前8時をすぎているので、体力があるにせよ宝塚に到着するのは遅くなりそうだ。トレランかと思ったが、走りはしないと言っていた。六甲に住んでいて、普段は摩耶山、六甲山を歩いていて、須磨は初めてとのことだ。それで地図を広げていたようだ。

ザックも小ぶりで、他人事ながら食料や水も心許ない。まぁ、途中で補給予定なのだろう。でも初めての道もあるということも考えれば、やっぱり宝塚到着の頃には暗くなるのではないか、全山縦走は無理なのではないかと心をよぎる。要らぬお世話だが、六甲山を過ぎれば逃げ道がないこと、到着する頃には暗くなっているのではないか、とやんわりと懸念を伝える。

「そうなったら、六甲に住んでいるので六甲に降りてきます。」との返事。見た目では20代前半のスマートで元気そうな若者。体力は十分だとは思うけれど、心配ではある。そして結局、宝塚に無事到着したのかどうかが気になって仕方がない。こちらとは言えば、摩耶山を目指したものの、横尾山を歩きながら、足の痛みが痛風発作だと思いあたって、須磨アルプスを越えてのリタイアとあいなった。

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