なんの意味もない【格差】とやらを見てしまった
数年前、【家を建てる】系の番組をよく見ていた
番組名も忘れてしまったが、
ある時、一つの番組内で、
二組のご家族がそれぞれ家を建てる、
その模様を【格差】を切り口に放送していた。
一方は、
世界中にクライアントを持つ仕事をされている夫さん。
一見して裕福に見えるご家族。
もう片方は、
都内足立区の駐車場として使われていた土地、
750万円で手に入れたご夫婦。
★
放送を見ながら、「残酷だな」と感じたのが、
この2つのお宅を建てていく模様が、
交互に交互に放送されたこと。
否が応でも
【格差】と言うやつを意識せざるを得ないやり方だった。
それと同時に、いわゆる【格差】と言う言葉に
さしたる重みはないんだなと感じた。
建てられたお宅は、狭小地なので
居住スペースを確保するために背が高くなった。
その1フロアの壁全体に、
漫画が数千冊置ける棚を建築士が設置していた。
お宅が完成後、
ご夫婦が楽しそうに棚に漫画をいれて、
寛ぎながら読まれていたシーンが、
とてもとても幸せそうで豊かに映った。
★
格差社会と言われる。
確かに格差が大きな問題になっていることは
容易に想像が出来る。
ただ、格差で論ずるべき問題と、
論ずるべきではない問題、
それがごっちゃごちゃになっているのではないかと思う。
★
以前、【お金は武器】という記事を書いたがそのまとめとして
そう纏めさせて頂いた。
この漫画好きのご夫婦は、
既にお金より大事なものを持ってらっしゃるんじゃないか、そんな気さえしてくる。そんな方々を、【経済格差】と言う切り口で論ずること自体がナンセンスだ。
【格差】は是正すべきだと思う。
しかしながら、
【格差】で論ずるべきではないことまで、
【格差】と言うフォルダに入れるべきではない。
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