見出し画像

いざゆかん、名古屋グルメ旅。

今回の行き先は名古屋。

新幹線でも行けるけれど、近鉄の特急列車が好きなので、「ひのとり」で行くことにした。   

シックな赤色の車体がかっこいい〜。

車体に描かれている、火の鳥も
かっこいい。

車内は広々としていて、全座席に充電コンセントがついている。しかも机が頑丈なので読書したり、書き物したりするわたしにはとてもありがたい。

そして地味におおっと感動したのが、後ろの人に遠慮せず椅子が倒し放題の仕組み。

うーん、真後ろからの写真じゃ
分かりにくい、、、。

後ろに座席を倒すときってやっぱりちょっと気にしちゃうじゃないですか、、。

まあ、「倒していいですか?」って後ろの方に確認して、断られたことはないんだけれど。

もし寝てはったりしたら聞けないから、こんくらいなら大丈夫か?って恐る恐る倒したり。

その点、これなら最大限倒しても後ろの人に全く影響がないようにもともと広さと枠が設定されているから、何の遠慮もいらない!

こういうのデザイン工学っていうんだっけ、世の進化に万歳。


「ひのとり」、ちょっと時間はかかるけれど、新幹線より快適なんじゃないだろうか。

あっという間に、名古屋着。

やっぱり、名古屋といえば、ひつまぶし!ということで最初は名古屋駅から最も近い名鉄百貨店9階にある有名店に向かう。
しかし長蛇の列も甚だしい。
60~80分の待ち時間という文字を目にするやいなや、踵を返す。

何のアトラクション・・・。
空腹を抱えて1時間半はさすがにちょっと
胃が暴動起こしちゃう。


というわけで、名古屋駅から少し歩いたところにある「うな善」さんへ。

まあひつまぶしなら、3000~4000円くらいかなって思っていたけど、一緒に来た彼と顔を見合わせてしまった。

、、、名古屋式鰻は5000円とな、、!

知らなかったんだけど、そもそも鰻重などの鰻の焼き方って二種類あるらしい。

名古屋式は、1200度に達する高温の炭の焼き場でたまりベースのタレで焼き上げ、表面はカリッと中はふわっとの食感。

関東式は、炭火で白焼きにし、強火で蒸してからあっさり薄口のタレで焼き上げ、ふわトロした食感。

ちなみに、関東式はこの店では3300円だった。

カリッふわっorふわトロ。

どっちも美味しそうなんだけど並べられたら、ギャップのある食感の方が美味しそうに聞こえてくる。

そして、折角来たここは名古屋。
なら、ねえ、名古屋式でしょう?という誘惑の声。

ええい、ここまできたら1700円なんて誤差よ、誤差!

 なんて普段コンビニのおにぎりですら食べたい具で30円の差があったら条件反射で安い方を手にとってしまうわたしが言ってみる。

折角来たんだから、という旅のトクベツ感は感覚を麻痺させるものらしい。

蓋を開けてみて驚く。

お上品にちょこん、と乗っかっているのではなく、その密度、、!ご飯が見えないほどの重なる鰻。

ぼちぼち「いい大人」の域に足を踏み入れ、量より質よ、、!
なんて思う場面も増えたけど、叶うなら量と質は兼ね備えていると、尚さら良い。

そんな希望、というか食い意地が叶うような思った以上の鰻の身のぎっしり具合に、うへへへ、、と笑みが溢れる。

あ、よだれが。

まずは香りを堪能。
そうそう、ふわあっと香る、香ばしくて甘辛い、このぐっとくる香り。
こういうお香とか香水とかかあったらほしいよね。もはやこの匂いだけで白ご飯ぺろっといけちゃいそう。

なんて、そんな落語があったなあ。匂いの料金を請求したら、お金の音だけを払うってやつ。
何十年、何百年経とうが、美味しいものの前での人なんて微塵も変わらないのだろうな。

待ちわびた一口。
いつもそうなんだけど、本当にすっごく美味しいものを食べると、「美味し~」という言葉しか出てこない。いやむしろ無言。自分の全感覚は味蕾に集中している。

確かに、表面の上のところが、タレがこんがり焼き上がり、カリッと固い。
そして中は、ふわふわ。こんなにジューシーなの?ってくらい。柔らかな甘みと香ばしさ。溶けるのよ、溶ける。
お魚の脂って、まったくくどくなくて良い。

ああ、もう美味しいものって本当に、幸せ。

最高、、と夢うつつになっていると、もう口内から姿を消している。またそんな幸せを味わいたくて、また箸を運ぶ。

山椒を多めに入れてみて、味にアクセントを。
山椒でさえ、普段のものよりめちゃくちゃ香り高い気がする。
なんでいいお店のものって何につれ、違いを見せつけてくるんだろう。

次は、刻み海苔、小口ネギをぱららっとかけて、出汁で頂く。

出汁もまた沁み渡る、、、

ちょんっと微量のワサビも添えると、また爽やかな風味になり、、。

そしてまたスタンダードな食べ方に戻り、、、と以下エンドレスリピート、、したいところだけど、着実におひつの中のご飯と鰻は姿を消していく。

あんなに豪快に口に運んでいたのに、急に一口がさっきの半分くらいになってくる。
美味しい、、幸せ、、なくなっちゃう、、さみしい、、。

ああ、まだまだ食べていたいのになあ。

「名残惜しい」
これ以上ぴったりはまる言葉をわたしは知らない。

わたしは月一回くらいの頻度で、お寿司と焼き肉とケーキをそれぞれ猛烈に食べたくなる日が定期的にやってくる。

もしかしたら、これからそこに「鰻の日」も加わってしまうかもしれない、、、。


#旅エッセイ  いや、#食エッセイ
#名古屋グルメ











この記事が参加している募集

おいしいお店

週末プロジェクト

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?