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大学生の中身の無い会話は何故面白いのか

  帰宅途中、電車内で女子大生2人組の話が耳に入りつい笑ってしまった。話の内容は旅行に行きたいという物だったが、全く関係ない変なフレーズについニヤリとしてしまったのだ。自分も大学時代よく友人としょうもない話で大笑いしたものだと当時を思い出した。

  何故、大学生の中身の無い話に笑いが堪えられなかったのか考えてみた。まずその2人組は話のテンポが早く、漫才のようであった。1人は旅行したいという話の流れを作りもう1人はそこに乗って話題を広げ、そして適度にボケる。それにきちんと突っ込むというボケとツッコミがしっかり成り立った会話だったのだ。更にその2人組は本当に楽しそうに話していた。

  自分たちの大学時代を思い出してみよう。毎日が自由で発想は無限大。時間は有限ではあったが大学生の頃は有り余っているように感じた。無かったのはお金だけ。そんな日々を過ごすからこそ心から楽しそうにしょうもない話ができるのだろうと思う。社会人になった今、自分ができないことをこれからしようとしている2人のわくわく感が伝わってき、羨ましく感じた。

  自分は今中身の無い話で大笑いできているだろうか。いつも仕事の事や日々生活していくことを考え、話すこともそれについてばかり。きっと彼女達はそんな事よりこれから彼女達に起こりうる楽しい出来事を想像して笑い合っていたのだろう。ふと、大学時代の友人に連絡してみようと思った。

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