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「闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由」

 ラジオやポッドキャストでお馴染みのジェーン・スーさんの本。女性に読んでほしい、みたいな熱意を感じて、図書館で予約。大人気だったが早く回ってきた。

 私にはまだこの本を読んでみて、私にはまだ早かったのかな、と思った。

 まえがきと、あとがきには勇気をもらえる。
自分の人生を手にした女の話に励まされ、頭が前に向けばよかったのだけど、私にはまだまだそんな元気はないみたいだ。

 それぞれが、それぞれのやり方で今の居場所を作ってきた話は、同じものがなくとても興味深いし、読み物としてもとても面白かった。
 ただのインタビューの形式ではなく、エッセイ風にまとめられていて、時々入るスーさんのコメントも、程よい感じで、なんだか新しい読み物のようで、読みやすかった。

 皆がむしゃらに目の前のことをやってきた事に変わりは無く、ただ、目の前のことに振り回されず、常に自分というものをもち、客観的で、賢く分析と観察をする、というのが共通点だろうか。
 自分は目の前のことに振り回されがちなので、なかなか自分はこうもいかないな、というのが正直なところ。そこを胆力で、振り回されないというのが、それぞれすごいところなのだろうな。

 ある程度歳をとると、勝手に大人になったり、色々と振る舞えるようになるんだろうと思っていたけれど、現実は全くそうは行かず、自らで勝ち取っていかなければならないものである、ということも。

 スーさんもどこかで言っていた気がしますが、元気な人はこれを読んで前を向いていくといいと思う。元気をくれる本だと思うし、自分にもできるんだ、とどんどん自分の欲しいものを手に入れていくといいと思う。堂々と前を向いて。

 元気になったらまた読みたいと思います。

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