「ざらざらをさわる」
発売当初から気になりつつも、手を出していなかったこの本。微熱さん(https://note.com/0_03o_o3)のブックフリマ企画で、贈られた本の中に登場し、しかもそれはくまさん(https://note.com/kuma_san_note)のプレゼントとのことで、俄然気になって借りてきた。
日常のちょっとした違和感や感じたことが、淡々と言語化されていて面白い。淡々としているのに少し暖かい、そんな感じ。つるつるや、もふもふをさわるのではなく、ざらざらをさわる感じが分かる。
ざらざらする毎日の記録。そして、なんとも言えない、絶妙なイラストたち。
チクチクするのでもなく、痛いのでもなく、ざらざら。このさじ加減、これを言語化できるってすごいな、と思う。
最後まで読んで、頭のグレーのページのイラストと文を読むと、またしみじみ沁みる。
日々こうしたざらざらにふれながら、私たちも生きている。こういうささやかでちょっとした引っ掛かりのあるものが、日常なのかもしれない。
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