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「なぜ「救い」を求めるのか」

  タイトルで面白そうだと思い図書館で借りてきた。

 救済宗教という、「救い」を重視する宗教の代表である、キリスト教、仏教、イスラームを取り上げている。
 それぞれがどのような救いを目指しているのか、というのは面白かった。
 「救い」は同じようなもののようで、それぞれで違う。それぞれの救いを読んでみて思うのが、やはり生きているというのは苦しいものなのだ、ということだろうか。それは共通しているような気がする。

 なぜ救済宗教が大きな力を持っているのか、というところはとても興味深いところでした。
救済宗教と帝国の関係には、精神文化によって武力統治を側面から支える構造がある。
 そして階級社会、というところも興味深い。
社会構造と宗教の関係。


 救済宗教には力の支配に対するオルタナティブ(代替物)という側面があることを意味する

力の支配に対する対抗的な思想と生き方を示すものでもあり、同時に避けがたい力の支配を力以外の方法で正当化するものでもある。

 これは救済宗教に限ったことではないとはいえ、宗教の側面としてあるもの。

 日本の宗教の大まかな流れもあって、とても面白い。

 日本においては、近世は、支配秩序と救済宗教のあいだに距離が生まれ、救済宗教は多元化しつつ、統治される側のものとなっていく傾向が目立ちます

 この本面白いけど、少々手こずっている。本は読めるけど集中力がもたない。
 全部読む前に返却期限が来てしまった。
 続きはまた次回に。

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