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「本は眺めたり触ったりが楽しい」

 この本は、みもさんのnoteで知って興味が湧いて読んでみた本。

 読み始めて、早速楽しい。本読むのが好きだな、と思う人にはたまらない話ばかりではないだろうか。
 速読、斜め読み、本に線を引くこと、本の端を折ること、解説についてなどなど、本読みあるあるが満載で、とても楽しい。

 たくさんの本が取り上げられているのだけれど、残念ながら私はあまり読んでいない本が多く、いくつか読んでみたいな、と思った。

 本を最後まで読む、というのはなんとなくそれが正しいことと思っていたけれど、私も最後まで読まなくても良いかな、と思う。私も結構本を手に取るけれど、最後まで読み終えられない本は1/3ほどあると思う。

読書とは、きっと、著者と読者の共作行為なのだ。

p.117

 「拾い読みは期待を持続させるもってこいの方法でもある」とか、「本は、知らぬ間に、居つく。」、「プルーストはいう。読書とは読者への励ましなのだ。」、「本の作者の知恵が終わるところで、読者であるわたしたちの知恵が始まる。」など、なんとも素敵な言葉が出てきて、終始ワクワクしっぱなし。

 それにしても本の中に確かにたくさんの本が登場する。作者はすごい読書家なんだろう。本の中で描かれる本ってなんだか面白く感じる。
 この本で取り上げられた本で、読んでみようと思ったものがいくつかある。
 「ミシシッピ河上の生活」、「読書する女」、「存在の耐えられない軽さ」(クンデラ一冊も読んだことなく)、「アクシデンタル・ツーリスト」、「ジットの日記」読んでみたい。

 最近思うのだが、学生の頃は本当に文庫しか買えなかったけれど、近頃はハードカバーの本が買える。大人になったんだな、と思う。ハードカバーの本も含め、本をなんの気兼ねなくなんでも買える、とまではならなかったけれど、働いて良かったと思えることの一つかもしれない。

 個人的に索引がある本は良い本だと思っている。この本にも索引があって、出てきた本のタイトルとそれが出てくるページが記されている。良いなぁ。

 しみじみとこの本欲しい。なにがというわけではないのだけれど、これを読んで時々そうそう、と頷いたりしたい、それだけ。

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