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タイトルを考えるのが好き

今まで曲のタイトル、アルバムのタイトル、ツアーのタイトル、グループ名など色々なタイトルを今まで考えて来ました。

タイトルをつける時に色々な読み解きが出来るようにしています。
例えばフィロソフィーのダンスのアルバム・タイトルを例に挙げると
ファースト・アルバム「ファンキー・バット・シック」直訳すれば「ファンキーだけれどお洒落」という意味で、グループのコンセプトをアルバム・タイトルで明快を表しています。
https://open.spotify.com/album/6cyGDZLSxuRrB4EQSpuCEU?si=9ny9DLNyS4e0DiXOGrmMcQ
そしてシックというは80年代に活躍したファンク・グループの名前でリーダーのナイル・ロジャースはアレンジャーの宮野弦士君が尊敬しているミュージシャンです。そしてこれは元ニューヨーク・ドールズのボーカリストのデビット・ヨハンセンの楽曲名でもあります。いつかフィロソフィーのダンスがこの曲をカバーしたら大きな伏線回収になりますよね。
https://open.spotify.com/track/4eLbFlB1RCiYWNtSOWV18y?si=762a672ff6b94881

セカンド・アルバムの「ザ・ファウンダー」は創設者という意味で、このグループが新しい音楽スタイルの創設者であるという宣言です。そしてこのタイトルはマグドナルドの創設者の2017年公開伝記映画のタイトルでもあります。このマグドナルドの創設者はミルク・シェイク・ミキサーのしがないセールスマンだったのに50歳を過ぎてからマクドナルドを立ち上げて成功させます。これは50歳を過ぎてアイドルのプロデューサーを始めた僕自身の事を重ねています。
https://open.spotify.com/album/0Yz0xQSifZVkY71yWkynDV?si=JAI1a5ZGTJiuAchTEpOJAQ

サード・アルバムのタイトル「エクセルシオール」ラテン語で「さらに高い」という意味ですが、これはマーベルの創設者であり、このアルバムのリリース年に亡くなったスタン・リーが自分の文章の最後にいつも書く言葉です。これは世界最大のエンタテイメントとなったマーベルへのレスペクトと自分たちもマーベルのようなエンタテイメントを目指したいというマニフェストでもあります。
https://open.spotify.com/album/6xgWeZ7EjUseQYNzqT5ydN?si=ESngPJmeS4ynRZ9hIsnQgw

リミックス・アルバム「サピオセクシャル」は「知性に性的に惹かれる嗜好性がある」という意味でプロデューサーのマーク・ロンソンがテレビで発言し物議を醸し出した言葉です。
https://open.spotify.com/album/6FNCue6cKnDXdBv7EFaXTI?si=s5adj0WhRYymXF6DYnmaQA
僕のこのグループにおけるコンセプトとして「マーク・ロンソンがプロデュースしたくなるようなグループ」としていたので、彼へのレスペクトもかなています。

今回CIRGO GRINCOの自主企画ライブのタイトルは「レット・ラブ・ルール」と付けました。これはレニー・クラビッツの1989年リリースのファースト・アルバムです。
https://open.spotify.com/album/3GQ0wPX80KBjPpQCgh7DJ2?si=8pzm9OYiSq2h5IZx_0g2jQ

このアルバムを文脈や経緯を知らずに今聞いたら普通にかっこいいファンキーなロックと聞こえるかもしれませんが、このアルバムが出た時、音楽シーンに衝撃が起きました。
それまで80年代の音の進化というのはデジタルを使いどこまでハイファイ、どこまで派手になるかという1本道の進化でしかなく、往年のアナログ・サウンドは見向きもされなかったんです。ところがこのアルバムは70年代初頭に出されたとようなサウンド。メッセージもジョン・レノンのようなストレートな物でした。
これ以降、音楽は過去の物を再発見して今にリブートするという、シティポップの再発見で行われているような事がこのアルバムから始まったんです。新しい物が必ずしも良いものではなく、良いものは時空を超えるという概念が生まれたんです。
そしてこのアルバムはロックでもファンク、でもフォークでもないジャンルレスな魅力にも溢れています。
さらに彼は東欧系ユダヤ人の父親とバハマ系の母親の間に生まれた黒人と白人のハーフで当時としては珍しいな血筋のミュージシャンです。
彼とこのアルバムは音楽における時空、ジャンル、そして人種の壁を壊した作品なんです。つまり、このイベントはそういった過去の概念や価値観に縛られないスタイルを目指そうという意味を込めてみました。

次回は7月29日に渋谷Spotify O-nestで行います。皆様のお越しをお待ちしております。

https://shibuya-o.com/nest/schedule/let-love-rule-vol-2/






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