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何を言うかが知性、何を言わないかが品性
僕の大切にしている言葉だ。それを体現できているかどうかは別として、常に心の片隅にこの言葉の掛け軸を掛けてある。つもりだ。
調べたところスピードワゴンの小沢さんの言葉らしい。彼の芸風から察するにボケで出たであろうこの言葉を心の掛け軸にしているのだから僕は滑稽な人間だ。
1つの話題に対して、相手に自分の知っている事をべらべらと話すことは簡単だ。その量によってはその人の知性を相手に誇示することに繋がるかも知れない。けれど、何を言うべきか、反対に何を言わないべきか、それを考えられることはどれだけ相手のことを尊重しているかに直結する。あらゆる場面において、考えることは思いやりだと思う。
子供ながらに何となくこの言葉に感銘を受けた僕だったが、今にして思えば、「言葉にしないと伝わらない」とはよく言うけれど、「言葉にしないことで伝えられる」こともあるのだなあ、と再びこの言葉を噛み締める。
現時点で僕のクローゼットにある乏しい知識たちは、僕と言う品性(思いやり)のない男によって、畳みもせずに押し込まれては、徒に引っ張り出されてドン引きされてを繰り返している。
たくさんの洋服をクローゼットに揃えて、おしゃれに着こなす大人になりたいものだと思う反面、今は闇雲に袖を通して徐々に着こなしを知っていくものなのかなとも考えたりする。
またこれは関係のない話だが、品性を感じられることもまた品性なように思う。
その人のその日の着こなしを見て、その人のクローゼットの中をイメージできる想像力もまた、素敵な着こなしを知っている人にしかできない芸当だろう。
あなたの大切にしている言葉は何だろうか。
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