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『ONE DAY ~聖夜のから騒ぎ~』 第6話「12月24日13時23分~14時19分」 感想

概要

放送局:フジテレビ系列
放送日時:2023年11月13日(月曜日) 21時00分~21時54分

脚本:徳永 友一
音楽:佐藤 直紀
主題歌:ミイナ・オカベ「Flashback feat. Daichi Yamamoto」 (ユニバーサル・インターナショナル)
プロデュース:成河 広明
演出:柳沢 凌介
製作・著作:フジテレビ

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感想


 前回、ぶつかったはずみで互いのスマホを取り違えた誠司(勇太)と時生シェフ。今回はそのアクシデントが両者に大きな混乱を起こします。
 そして、今まで別々で展開することが多かった三者が本格的につながり出します。

 前回、組織の(おそらく反ミズキ派と思しき)連中に拉致された誠司。彼らをよく思わない幹部から、昨夜のことを問い詰められます。誠司がはぐらかしている(本当に覚えていないからこの言葉選びは違うかもしれない)と、「誠司のスマホの顔認証を自分(その幹部)のものにしろ」と言う要求が。スマホを開こうとする誠司ですが、(そのスマホは時生シェフのものなので)当然顔認証は通らない。そこで現在蜜谷に会う約束をしていること、それを利用して内通者をあぶり出すこと(詳細は後述)で「自分は裏切り者ではない」と証明した誠司。流石…と言いたいところですが、幹部達からすればそれ以前の問題。そもそも誠司は「消したくてたまらない存在」。以前ピンチは健在です。
 一瞬の隙を突いて大立ち回りを演じ脱出した誠司。それでも、"追われる身"であることには変わりない。そして今度は"アネモネ"からも追われる立場に。以前ピンチは健在です。

 一方、誠司の携帯を追って『葵亭』に来てしまったミズキ。シェフ見習いの武智くんと間違われた挙句、一緒に働かされる羽目に。全てを知っている"神の視点"からしたら、相手を「国際犯罪組織のボス」と知らずにウザ絡みしたり先輩風を吹かせたりする『葵亭』の面々は滑稽であると同時に、ある意味命知らずに感じました。一方、境遇ゆえの仕事観のすれ違いやミズキの「(包丁を持って)まだ2年」という発言には闇の深さを感じたり…。ミズキの仕事は"命懸け"っていうか、しくじれば比喩ではなく"首が飛ぶ"ものね…。あとその包丁、用途は料理じゃないですよね?
 その後、ミズキが武智くんではないと気づいた『葵亭』の面々。そもそもそっちが勝手に勘違いしたんだろう…というツッコミはさておき、今まで不審者と一緒にいたと考えると怖いよな。それでも色々あっていい話風にまとめようとしたところには、"人間の逞しさ"のようなものを感じました。

 そして、誠司の独占インタビューを行うため野毛山墓地についた桔梗さんと蜜谷。そして場所を野毛山墓地に指定した理由も、それを警察に流させた理由も明らかに。蜜谷を狙う存在、そして警察と組織の内通者をあぶり出すためです。具体的に言えば、警察に誠司と蜜谷の情報を流せば、警察としては約束の場所に警官を配備せざるをえない。さらに、もし警察と"アネモネ"の間に内通者がいる場合彼らを排除しようとする連中は必ず動く。その両方を利用し、遠巻きにカメラで撮影し、その映像を見てもらうことで蜜谷を守りつつ内通者をあぶり出す。そのために死角のない野毛山墓地を選んだ。流石としか言いようがありません。これだけで誠司がかなりの切れ者であることが描写できる。実にスマートなやり方です。
 一方、『葵亭』から検問を突破した男(=ミズキ)が出てくるのを見た査子ちゃん。その真意を探るため追跡中とのこと。こちらもピンチの臭いがプンプンします。

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