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映画『劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ/おどるポケモンひみつ基地』 感想

概要

劇場公開日:2003年7月19日(土曜日)
『25周年ポケモン映画祭』劇場公開日:2022年8月19日(金曜日)

監督:湯山 邦彦
脚本:園田 英樹
製作:𠮷川 兆二、松追 由香子、盛 武源
製作総指揮:久保 雅一、鶴 宏明

『夏の思い出、ゲットだぜ!25周年ポケモン映画祭』公式サイト

ポスター

感想

『七夜の願い星 ジラーチ』

 泣きました。個人的にはポケモン映画で一番泣ける作品です。小学生くらいの頃に一度テレビで見たんですが、その時も今回も号泣でした。「別れたら最後、(人間の寿命が100歳前後である限りは)再会は不可能」っていうのが子供でもわかるように、かつ大人でも感情移入できるように上手い塩梅で作られていましたね。「"子供向け"は"子供騙し"ではない」ってこういうことですかね。

 今作では「マサトとジラーチの絆」と「ハルカの"姉"としての側面」にクローズアップされていました。今作に限っては「マサトが主人公」と言っても過言じゃないかもしれないくらいです。
 マサトにとって(おそらく)初めてとなるポケモンのパートナーがジラーチ。7日後に永遠の別れが確約されているけれど、楽しいときはそんなのお構いなしで友情を育めるんですよね。ただ、いざ別れの日が近づくとその楽しさが辛さに変わる。それこそ「出会わなければよかった」と思ってしまうほどに。最後(6日目)の夜はずっと起きていたいと駄々をこねるほどに。最後の子守歌では嗚咽交じりになるほどに。
 そういう要所で出てくるのがハルカの歌う子守唄です。小さいころ母親に歌ってもらったというそれを口ずさむと、次のシーンでは安らいだ表情で眠るマサトやジラーチが映る。これだけでなんやかんやでマサトはハルカのことを姉として信頼していることが伝わってきます。

 あとは、ポケモン映画ってエンディングテーマと映像が一番好き(本編ももちろん好き)なんですが、今作のそれはもう至高のエンディングでした。しっとりしたバラード合わせて星座やポケモン花火が流れてくるので、さっきラストシーンで出し尽くしたと思った涙がまた溢れてくるくらいです。

『おどるポケモンひみつ基地』

カ オ ス

 外観も立地もヤベーイ秘密基地の時点で相当なのに、なんですかあの機械(モンスターダンシングボール)。末恐ろしい。

 装置が作動し、音楽が流れ出す→みんなフリーズ→敵味方入り交じってダンシング→装置が止まって追いかけっこ再開
 中盤からは基本的にこれの繰り返しなんですが、何度観ても面白い。劇場じゃなくて自宅で見ていたら声出して笑っていました。
 みんな踊っている中、キモリだけは「俺はそういうキャラじゃないんだよ!」と言わんばかりに踏ん張っているんですよね。なんかカッコつけたい年頃の男子小学生みたいで可愛い。
 途中からスイッチが入ったのか、誰よりもノリノリで踊るんですけどね。そこもまた可愛い。

 ゼンカイジャーやドンブラザーズである程度のカオス耐性は付いていたつもりだったんですけどね。世界は広い。

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