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『繊細な人の心が折れない働き方』 感想
概要
著者:井上 智介
初版発行:2021年
発行者:田村 正隆
発行所:株式会社ナツメ社
Apple Books リンク
発行者による作品情報
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
■HSPさんがラクに働くためのヒント
人の視線が気になって仕事が進まない、頼まれたら断れない、
会議で発言できない、同量とのランチが苦痛…。
そんな悩みを持つ人は、HSPかもしれません。
HSPはとても敏感な神経を持つ方のことで、5人に1人はあてはまるといわれています。
HSP気質を変えることはできませんが、気質とのつきあい方を学べば、
上手に自分をコントロールできるようになります。
本書では、HSPさんが自分の気質とつきあうためのコツをたくさん紹介しました。
■ストレスをへらすテクニックを紹介!
・仕事は優先順位を決めてこなす
・人の視線は「壁」をつくってカットする
・電話対応やメールは、パターン化する
・ネガティブな気持ちは、メタ認知する
こういった今すぐできる、ストレスを軽減するためのテクニックや、
敏感スイッチをオフにするアイデアを紹介しています。
■HSPさんのための職種別アドバイス
営業、事務、接客など、職種によっても悩みは異なります。
本書では代表的な職種について、HSPさんがストレスを抱えがちなポイントと対処法を解説しました。
感想
僕自身(おそらく)HSP気質で、来年度から就職する身なので、社会人生活をより良くするための前準備として購入しました。
結論から言うと、「HSP気質をよりよく知るための入門書」としては非常にわかりやすく、優しい文体もあって読みやすかったです。
序盤(第1,2章)でHSPの方々が職場で直面しがちな悩みを一つずつ列挙し、中盤(第3~5章)でその悩みを解決すべく、それらの元となる"考え方"や"行動"から見直したり、ストレスを軽減・発散するための方法を紹介したりしています。第6章ではHSPの方々が持っている"強み"や自分の中のそれを見つける方法を、第7章では職種ごとにより深く切り込んだアドバイスを述べていました。
気質の特徴やそれ故に生じる悩み、その解決メソッドなどについては、HSP関連の本を読んでいると共通して出てくる内容も多いですが、時折出てくる具体的な行動例については"対 職場"に適した内容になっているので、既に社会人である方、社会人になろうとする方ともに読んでおいて損はないと思います。
個人的には、「会議などで話すときは、議長の方を見て(1対1のつもりで)話す」(119頁より)、「(特に予定を)質問されたときは、相手にその意図を聞くことで一呼吸置く」(120頁より)、「物事を行うとき(特に焦っているとき)は、両手で『丁寧』を意識して行う」(145頁より)は、これから取り入れていきたいなと思いました。
また、自分の"強み""美点"にも目を向けていこうとも感じました。HSPさんに限らず、自分の長所って自分の中では「できて当たり前」になってしまうので、見えなくなりがちですよね。でも、何をするにも自分の強みを知っていないと、(自分にとって)最善の方法は出てこないもの。
本書でも紹介されている、「自分の強みを知るために、親しい間柄の人にそれを聞いてみる」というのは皆様一度はやってみるといいと思います。
簡易版 自分の取扱説明書
本著の200頁に「Column 自分のトリセツをつくろう」というコーナーがあったので、それを参考に簡易的なものを作ってみました。
私はコレが好き
静かなカフェ、書店、図書館
本を読むこと(紙、電子問わず)
私はコレが嫌い
高圧的、不機嫌を露にした物言い
誰かを"笑いもの"にする笑いのとり方(所謂"いじり芸")
私はこんなときに喜ぶ/楽しい
新たな学びを得た時(雑学知識でも大歓迎)
作品(絵やnoteの記事など)に反応(いいねやコメント、シェア)があった時
自身の行動や性格について褒められた時
沢山の本に囲まれた時(書店や図書館にはつい長居してしまいます笑)
私はこんなときに悲しい/怒る
筋道通った道理よりも(所謂"お気持ち"的な)感情を優先された時
人の「好き」という気持ちを馬鹿にしているのを見た時
私はコレが得意
正確さ・丁寧さが求められること
物事に対して、粘り強く取り組むこと
私はコレが苦手
確たる正解がない(相手によって変わる)こと
結果や対応を急かされること
私はこう接してもらいたい
感情的な言動は控えてほしい
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