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映画『劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス/ピカピカ星空キャンプ』 感想

概要

劇場公開日:2002年7月13日(土曜日)
『25周年ポケモン映画祭』劇場公開日:2022年8月11日(木曜日・祝)

監督:湯山 邦彦
脚本:園田 英樹
製作:𠮷川 兆二、松追 由香子、盛 武源
製作総指揮:久保 雅一、川口 孝司

『夏の思い出、ゲットだぜ!25周年ポケモン映画祭』公式サイト

ポスター

感想

『水の都の護神 ラティアスとラティオス』

 今作って、カメラアングルが登場人物(主にサトシ)視点になる映像が結構多かったですね。アルトマーレはイタリアのヴェネツィアをモチーフにしているので、綺麗な街並みを生かした技法だなと思いました。

 怪盗姉妹を演じたのって神田うのさんとマンホール女優こと釈由美子さんだったんですね。最初は林原めぐみさんだと思っていました(だとしたら1人4役になってしまう)。声優経験の少ない人が声の出演をするのって叩かれがちですが、ジブリとディズニーとポケモンは専門外の方の演技力も安定していることが多い印象です。(単にあまり大人の事情が絡まないキャスティングだからかもしれませんが…🤫)
 この手のコンビって片方が内心もう片方を見下し、隙あらば寝首をかこうと思っているということが多い(『ジョジョ』第5部のチョコラータ、セッコとか『ONE PIECE エピソードオブチョッパー』のムッシュール、ワポル兄弟とか)ですが、過去を蒸し返した口喧嘩こそあったもののそれなりの姉妹愛はあったようでよかったです。「ポケモン映画にそういうのは求めてない」「そんなことしたら子供のトラウマになる」と言われたらそれはそうなんですが。

 怪盗姉妹がラティアス(この時はカノンに変身していた)を拉致しようとしていた所にサトシが現れたときの一連のセリフ、面白い上に姉妹のキャラ付けが上手くて流石だなと思いました。「嫌がってるだろ!」に対して「私は結構楽しいわよ?」って…笑
 コントかな?

 ラティオスの最期は、『仮面ライダーゴースト』で御成が天空寺タケルに言った「自己犠牲は尊い行いかもしれないが、必ずしも正しいとは限らない」という言葉がよぎりました。今作でラティオスがしたことは間違いなくアルトマーレを救った尊い行いだし、そうしなかったら街も自分たちも生きていなかったんですが、それでも残された側の悲しみは確かにあるんだなって言うのが伝わってきました。個人的にはこういう「少し苦みの残るハッピーエンド」は好きです。ただ、小さい子供には辛いよなぁ…とも思いますが。直接的にではないけど"仲良くなったポケモンの死"が描写されていますから尚更ね。

 ところで、ラストシーンでサトシにキスした少女はカノンとラティアスのどっちだったんでしょうね…(公式では結論を出していない)。論拠ってほどのものは無いけれど、個人的にはラティアスかなーと思っています。

『ピカピカ星空キャンプ』

 ピチューちゃんかわいいいいいいいい
 汽車の煙とススを直撃して真っ黒な兄弟も、お互いを見てケラケラ笑う兄弟も、ことの経緯をジェスチャーで説明する兄弟も、(中略)、2匹で汽車に乗れてキャッキャする兄弟もみんなみんな可愛いよ!!
 何が一番すごいかって、似たような仕草をしていても細かいところで兄弟の描き分けがされているところです。同じことをしてもお兄ちゃんの方はなんとなくしっかり者感が伝わってきますし、弟くんの方はヤンチャそうだなってなります。アニメーターさんも声優さんもその他みなさんも、アニメに携わっている方は凄い。

 ピチュー飼いたい!!!!!
 (なお、電気でビリビリになる覚悟がいる模様)


 後から知ったことなんですが、興行収入だけで見たらこの映画って、歴代ポケモン映画の中で下から数えた方が早いんですね…。ウゾダドンドコドーン!

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