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耳下腺腫瘍になったよ 16 (入院2日目 ・ 手術が終わった後)

手術が終わったのだと理解した。
下腹部に圧迫感を感じて成功したのか失敗したのか何が何だかわからなかった。

しばらくすると「時間が来たので酸素マスクとカテーテルを外しますね」と言われて初めて挿入されていることを知った。
下腹部の圧迫感の原因はそれで、手術が予定より長引いたのだと理解した。

カテーテルを外された時メチャクチャ痛かった。
その後数日間トイレに行くのが本当に怖かった。二度とカテーテルされたくないと思った。

点滴したままだけど問題なく歩けた。
点滴とは別に手術跡からチューブが飛び出ていてドレーン(四角いシリコンのパック)が付いていた。
既に血が溜まり始めていて気づいたら膿のような体液のようなニオイが常にしていた。
歩く時はこれをポシェット(病院の誰かが手作りしたのかも?)に入れて肩から下げてた。
体はすごく重くてゆっくりでしか歩けなかったし意識しないと足が前に出なかったからすごく不思議な感覚だった。

その時初めて病室が消灯していることに気づいた。夜になっていた。
それぐらいは認識できたけどあまりに吐き気がひどくて、一体何曜日の何時なのか気にする余裕すらなかった。
ベッドの横にあった水を少し飲んだら更に吐き気が酷くなって吐いたんだけど何も出てこなかった。
ひたすら胃がビクンビクンと動き回るの伝わってきてただただ辛かった。

何も出てこないのに吐こうとしてるところに看護師さんが来てくれたから吐き気が辛いことを伝えたら、点滴の管から何か液体を入れてくれた。
そうしたらあっという間に吐き気がなくなって楽になった。

その後主治医が来てくれた大丈夫かどうか聞いてきたけど、わからないと答えた。手術は無事に成功した、と伝えられた。

その日は結局何も飲み食いできなかったけれど気にならなかった。気づいたら朝になっていたという、そんな手術日でした。

そーいえば、全身麻酔から覚めていきどんどん意識がはっきりしてきた時にすごい寒気を感じてこのまま凍死するんじゃないかと思った。

あれは全身麻酔の影響だと思う。

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