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夏の終わりの話

9月。

あんなにけたたましかった蝉もすっかり影を潜め、入れ替わるようにしてこっそりと森山直太朗が鳴き始めたこの頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

私はBa de ya言うてやらしてもうてますけども。


3か月あった長い夏休みも、残すところあと1週間足らずとなりました。本来なら9月から新学期なので北京に戻るはずだったんですが、結局いまだビザが取れず、いつ戻れるかもわからない状況です。

2月末から基本的には1人で引きこもらせていただいておりますので、さすがにCOVID-19には、「いつまでやっとんねん!(笑)」「いや、もうええて!(笑)」とおもんないつっこみの一つでも差し上げたくなるところではありますが、そんなことを言ってもなんにもならないということはじゅうぶん承知しておりますので、世界平和を祈りながら粛々と自粛を続けさせていただくのみであります。


いつもでしたら夏休みにあたる7月8月は北京から一時帰国して、後先考えず、この世の終わりかのように遊び散らかすところですが、さすがに時節柄そういうわけにもいかず、あんまりおおっぴらに夏らしいこともできぬままに夏が終わってしまいました。

そんな中でも、できる範囲でときどき「自分なりの夏見つけ」に力を注ぐのはなかなか楽しかったです。

王子動物園には、パンダのタンタンがもうすぐ中国に帰ってしまうということで行ってきたのですが、よく考えたら私が最後に王子動物園を訪れたのは21年前だったので、20年前に来日したというタンタンとは初対面でした。正直なんの思い入れもなかったですが、中国に戻れずにひとりで寝たり食べたりしているタンタンには少しシンパシーを感じました。

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おばあちゃんちみたいな甘味処でかき氷を呼ばれたのも素敵な思い出です。

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近所の海では朝はよ起きて波の音を聞きながら読書したり、昼と夜が溶け合う景色をただただボーッと眺めたりしました。

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これはもうハワイでしょう!とても気に入って、新しく買ったMacBook Airの壁紙にしています。


先日は「花火したいね」となり、三宮の東遊園地で手持ち花火ができるイベントに行ってきましたが、近くのドンキで花火買ってから行こうと思ったら、みんな同じことを考えていたのか花火が根こそぎ売れてしまっていました。他に心当たりのある場所も探してみましたが、どこにも花火が見当たらず、生田ロードのキャッチのお兄さんに「花火の店とかってあります?」と聞いてみたくなるほどでした。

花火の無料配布もあるということだったので、とりあえず会場に行ってみましたが、かなりの人出で配布も終わってしまっており、おまけに雨まで降ってくる始末。お茶でもして帰ろか、と歩いていたら雨足が強くなってきたので、キャッチのお兄さんに「この辺でいい感じの屋根とかないすかね?」と聞きたいところでした。

トホホと声に出して言いたくなるような残念さではありましたが、たくさんの人たちが花火を楽しむ様子を、間近で、そしてまた市役所の展望ロビーから眺めることができましたので、少しばかりの夏の風情も得られました。(「手持ち花火、上から見るか?横から見るか?」??!!)


来週から本格的にオンライン授業も始まるので、不安も大きいですが、実は日本で9月を過ごすのは3年ぶりなので、ひさしぶりに日本の秋を感じながら仕事ができるという楽しみもあります。

なんやかんやありますが、楽しみながらぼちぼちやっていきましょうね。

ほなね。

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