【詩】生命体は今日も
静かな水面にひと粒の雫
波紋が広がる
心がざわめき呼吸が乱れる
名前という札があふれ
あるはずのない境界線に右往左往
その先に何が待っているのだろうか
それぞれがブサイクな笑顔を振りまいて
情報過多に魅力を見いだし
複雑だからこそ面白いと言う
探究に勤しむ愚かな生命体
思考を無駄遣いする哀れな生命体
表現しきれないスペック不足な生命体
太陽は言う
人間という名札のついた生命体が
今日も論争を繰り広げている
そんな日常を無駄だと思う自分もいれば
生産物もあるのだろうとも思う
何もしていなくとも
別の生命体に生かされ
そして否が応でも変化していく
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