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サッカーを見始めたら何故か家族と仲良くなった

2021年の頭、当時の彼氏の影響でサッカーをみはじめた。サッカーのルールが「ゴールに入ったら一点」しかわからないし、なんなら野球部のマネージャーをしていたわたしはどちらかというと野球のほうが好きだったし、「よくわからんので同じチームを一緒に応援したい」と言ったら「あなたは自分の生まれを大事にしなさい」と言われそれもそうだなとロアッソ熊本を応援してみることにした。今となってはこれにめちゃくちゃ感謝している。

スポーツを見ることへの思い出

出身の高校や地元のチームを応援することはよくあることなのだろう、熊本のばあちゃんもずっと高校野球を毎年欠かさず見ていたし、携帯も使えないのに「ロアッソがJ3に落ちたけんテレビで見られんごつなった」と息子に頼んでDAZNが見れるようにWiFiが設置されていたりするほどスポーツをよく見ていた。

そういえば夏休み、目の見えないじいちゃんはラジオで高校野球を見て、ばあちゃんはサイレントで同じく高校野球をテレビで見ている。ラジオの方がちょっと早くて二人のリアクションにラグがあるのがめちゃくちゃ面白かった。

なんかそれくらいの気持ちだったのに、サッカーを見るようになってから、何故か熊本にいる家族との関係が良好になってきたのでダラダラ書いてみる。

熊本J3優勝&昇格

2021年、DAZNでほぼ全試合を見た。というのも対戦相手がとにかく遠い。実況がないと何がどうなったのか全くわからないし、解説してもらいながらとりあえず全部見た。見れなかった試合はハイライトをちゃんと見た。Twitterアカウントも作ったりと一生懸命まずはサッカーのルールとサポーターの雰囲気を覚えた。

「いまのはドグソだね」
わたし「野グソ…?」

未だにいろんなことよくわかってないけども。

たった1年間、始まってから最後の試合まで全部みていただけで、熊本のJ3優勝でめっちゃ泣いた。四年ぶりらしい、これ四年間応援し続けた人ってわたしなんかよりずっとずっと色んな気持ちになっただろうな、と思ったら余計に泣けた。解説も泣いてた。選手も泣いてたしサポーターも泣いてた。きっとスポーツを観てる人はこの瞬間のためにたくさんのストレスを抱えてでも追い続けるんだろうな、と、こんな短期間でピークみたいな経験をしてしまった。

いいやんけ、サッカー!!!!!

ということで次のシーズン、2022年夏、ついにスタジアムに行ってきた。

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いきなりこの位置、どんなメンタルやねん。


はじめてスタジアムで試合を見た感想



見えん!!!!!!!!!!!!!!!!



わからん!!!!!!!!!!!!!!!!!



何!!?!?!?!ゴール!?!?!?!?!



いまの誰!?!?!?!?!


という感じだったので、わたしが2021年にした、一番正しかったことはサッカー用にTwitterアカウントを作ったことだったな、と本気で思った。

何もわからんままノコノコやっていって、「熊本のお酒である白岳のパックで作ったハリセン」という素敵すぎるアイテムをもらったり、こんな正体不明の小娘を飲み会に呼んでくれたり、スタジアムまで連れて行ってもらったり、堂前にあなたの来世は肉うどんです。って言われても仕方ないなというくらい善意に触れて帰ってきた。お土産までもらってしまった。観光客でもこのもてなされかたはしないだろうな。

なぜか家族との距離が縮まった

多分そのときのわたしがほんとに楽しそうだったんだろうね、父親が「今回はサッカーみに熊本きたんか?」とちょっといじけたり、東京戻ってからも試合がある度に父親からなんかしら連絡がくるようになった。

父親だけじゃなくてなんとばあちゃんからも連絡がくるようになった。

新潟戦のハーフタイムで急に電話が来て何事かと思ったら「新潟にいるてね??どっち応援しよっと?」と、なぜわたしがなんのゆかりもない新潟までいって新潟VS熊本で新潟を応援している可能性が少しでもあると思ったのか面白すぎて電話してる間ずっと笑ってた。

家族ってなんとなく話すことがなくて、近況報告もなにかをやり遂げたわけでもないとぎこちない会話しかできなかったのにな。

と、数年に一回しか会わず、一年に数回しか話さない家族と、毎月のように連絡をとるようになった。ありがとうロアッソ熊本、、、


遠く離れて暮らしていても、自分の住んでる地のものが大好きだと言われて嫌な気分になる人もいないか、と思うと納得するけど、「俺とお前は血の繋がりしかないからな!ガハハ」と言っていた父親と何かを親友のように楽しめるのは、やっぱり嬉しい。次に熊本いくときには父親と一緒にスタジアムでサッカー観たいな。

一緒に暮らしたことない人へ親孝行というのもなんか変だけど、父と子という関係をちゃんと体験できるようになった、というサッカーのおかげでなぜか家族との関係が良くなった話でした。

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