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出会い録—2021第2四半期

さて、今年2回目です。←

はじめに

3月下旬に、姉1に向けて【姉が好きそう&わたしが布教したい曲を詰め込んだクソ重プレイリスト】を組む機会があり、それをきっかけにしばらく学習意欲が増した時期ができたので、気になってた枠や新規開拓にもその勢いで流されてみることに。鉄は熱いうちに打て、波は乗れるときに乗れ。

……結果、曲数がなんだかすごいことになりました。前回のと合わせた半期決算にしなくてよかったね。


それでも闘う者達へ/PENGUIN RESEARCH


PENGUIN RESEARCHは以前から気になっていて、「堀江さんがメインソングライターだから、たぶん好きだろうな」と思いつつ、なんとなく通る機会を逃したままでした。そんな時に学習意欲が生まれたので、唆されるままに聴いてみたら、予定調和で好きでした。やっぱりなー!!!!

kemuさん楽曲で育ち、LiSAさん楽曲の音像に惚れた生き物なので、嫌いなわけがないんだよな。好きです。走りぬけるピアノが多用されてるのが印象的。ていうかイントロからもうそれ。そういうのすき。もっとやって。

そしてこの曲はロックバンドらしいメッセージ性も相俟ってとても好きです。辛くても大変でも「それでも」という文脈だから勇気づけられる時がある。ただ前向きに頑張れと言われると「もうがんばれない! やだ!!」って逆に挫ける時があるけど、これは辛さもしんどさも全部飲み込んで、そしてその上でこちらに願うことは単純で一番難しくて、だけどいちばんほしい言葉だから、きちんと届く。心に収まる。やばい泣けてきた。

死ぬなよ
まだだ死ぬなよ


ジョーカーに宜しく/PENGUIN RESEARCH


リリースの頃はまだ堀江晶太=kemuを公式に明かしてなかったが、市井でまことしやかに同一人物説が流布していた、ってwikiで読んだけど、これ聴いたら同一人物説出るし信じるわ、と納得せざるを得ない楽曲だと思った。音像に溢れ出る『イカサマライフゲイム』感。ていうかジョーカーって言われるともうそこからも『イカサマライフゲイム』連想しちゃうじゃん、どうしてくれる。アンサーソングですって言われても信じるくらいそんな感じだよ!?


少年の僕へ/PENGUIN RESEARCH


シングルとかリード曲みたいな「表」の曲はkemu名義曲が好きなら好きだろこれ、っていう雰囲気のものばかりなので、果たして自分はどっちが好きなんだ、と悩んだんですけど、これを聴いてバンドとしても好きだとはっきりしました。

ロックバンドのロック楽曲が好きっていうのは、もともとポップロックが好きな人種である自分にとっては「バンドが好き」の確信と呼ぶには足りないんですよ。そのバンドがつくる、ジャンルとしては好んで聴かない雰囲気の楽曲が好きなら骨抜き確定、みたいな、一種の判断材料があって、この曲はそれでした。それでも闘う者達へ、というアルバムのなかでの鳴り方もすげえ良いんだよ。全人類聴いて。(オタク、すぐクソデカ主語使う)


Hello Song/星野源

ライブアレンジ版の音源リンクを貼っているけど原曲について書くっていうややこしいことをしておりますご注意ください。気になったら原曲も聴いてくださいよろしくどうぞ。

初めて聴いたのはいつかの星野ブロードウェイ(挿入歌として使用)で、その時もあらやだこの曲好きってなってたんですが、あとでPOP VIRUSを通して聴いて「うわーーーーーー!!!!」ってなりました。アルバムの最後に位置する、いわばこの物語の終わりの曲で、エンディング感のある華やかなイントロから始まるところからしてギミックが好きなんですけど、終わりに“Hello”という歌であること、次の世界へ手を引いてくれて走り出していくような疾走感、不確かな未来の願いを描いているはずなのにそれが確定事項であるというような強い光のような何か、そういう、生きることに勇気をくれる要素がめちゃくちゃいっぱい散りばめられててもうだめでした。もう……!!

メンタルへしゃげて死んでた日にPOP VIRUSを聴いてべしょべしょに泣いたことがあるんだけども、大体この曲のせい。いや全曲のせいだけど。


Nothing/星野源


その『Hello Song』の一つ前に収録。夜の静寂でどこか寂しくて、だけど温かい。やっぱりまだ全然履修できてなくてあれなんですけど、よく耳にする大ヒットシングル曲ばかり聴いてただけではこの面に気が付けなかったなと思うと何という機会損失をわたしは……!?という気持ちになります。「何、えっ、わたしこの人の音楽通らずによく今まで生きてこれたね????」ってまじで心の底から思っている。だって「音を楽しむから音楽である」の表現手法がめちゃくちゃ好きなんだもん。

そんでもって、アルバムのこの位置にこの曲っていうのもまたファン心理掌握してんなって思います。ちくしょう好きだよ。大好きだよ。POP VIRUS、まさしくウイルスでした。


不思議/星野源


MV公開日が!!!!誕生日でしたど畜生!!!!(謎の逆ギレ)

わたしは星野源さんに殺されるタイプだと、エッセイ本を買ってしまった頃から薄々思っていたんですけど、前回の出会い録時点ではまだがんばって悪あがきもしてたんですけど、もう手も足も出ません無理です好きです。ということでそのうち星野源さんについてのnoteを書かなきゃいけない……oh……(昨年にLiSAさんについてやるって言ったくせにメモ帳の下書きから本稿に出してないのを思い出した顔)。

この曲で感じたクソデカ感情の詳細はこの記事にあるんですけれど、陥落する決定打となったPOP VIRUSの後に初めて出会った“新曲”という概念もこの曲なので、多分この先ずっと、この曲とこの瞬間からもらった感情は忘れられないんだろうな、という予感もします。

「新曲出ます!」のタイミングをせーので共有する行為は、それ以前に紡がれてきた物語を知って、その上で新しい1ページを期待すると決めて、自分からそこに飛び込んだ証。『創造』もまあかなり共有した方だったけど、その頃はまだ興味が俳優業のみだったこともあって音楽の物語をほぼ知らなかったから、飛び込んだと言えるタイミングではなかった。だからちゃんと胸張って飛び込んだ、と言えたのはこの曲がはじめてでした。

『創造』はたしかMIUの最終回放送日に事前告知なくCMが解禁になったので「おあああああ志摩ビジュうううううってか今日最終回だが!?!?」みたいな方向に情緒が振り切れました。だから『創造』との出会いはもはや不慮の事故。

なんというか、誰かに「誰の曲が好き?」と訊かれた時の答えに挙げるとか、自己紹介みたいな場面で「私は誰それのファンです」と言うには、その「飛び込んだ」と言えるまでの知識と覚悟を持ち合わせていなければならないと、わたし個人としては思っていまして。

だってその物語は、アーティストさんに留まらず、たくさんの人たちが関わって応援して、そうして大事に紡がれてきたたったひとつの物語だから。その先の1ページに触れさせてもらうのに、それくらいの覚悟を持たずして触ることは、これまで物語を紡いできた全ての人への冒涜にもなり得る行為だと思うから。

だから「飛び込んだ」と言えたこの曲は多分ずっと特別で、ずっと忘れないものになる。そんな気がする。


AOAWASE/CYNHN


また再び新体制のCYNHNになって一発目の楽曲だし、にじぱれ〜ごく平凡な、のシングル三部作の次に出すシングルだからというのもあるのか、CYNHNの青さがぎゅっと詰まってる感じがしました。だけど、その青さの奥には積み重ねてきた深さが確かにあって、どんどん青が重なって、ただ一つの青色になっていってるなって、そう思います。

あとやっぱ歌の表現力が作品を重ねる事に増していて、それは彼女達の努力からすれば当然すぎる奇跡なのだけど、常に最新を最高にしてくれるから、ファンも前を向いて歩ける。ありがとう。

都会の夜明けみたいな景色だと思う。自分の弱さを認めた夜を、大切な誰かと別たれた夜を越えて、絶望だらけの地獄のような朝へ向けて、それでも前向きに進んでいく、希望と絶望の歌。


Another Great Day!!/LiSA


LiSAさんもインタビューで仰っていたけど、イントロでもう「あっこれは松本さん」となった。ギターの感じマジ松本さん。わたしは普段はB’zさんの楽曲を全然聴いていないし、知ってるのは『ウルトラソウル』と、あと松本さん作曲の楽曲枠でMステのあのテーマ曲だけなのに、それでも「これは」となるのだから凄いよね。Mステのあのテーマ曲、『#1090 ~Million Dreams~』ってタイトルなんですね。しかも先にThousand Dreamsバージョンがあって、リメイクされたり新録されたりして今に至るのですね。サブスク解禁のときに初めて知りました。

なんか盛大に話が脱線してしまいました。始まりがもう激重ハードロックって感じで「ついて来れるやつだけ来いよ!」みたいな、容赦なく振り落としてくのに、サビに向けてだんだんポップに寄ってサビまでいったらもう軽やかにポップロックになっている。その軽やかさと鮮やかさが凄い。


Letters to ME/LiSA


初めて聴いたのはLiSA LOCKS!内での初解禁だったので制作ストーリーなんかも一緒に聴いたし、そもそもタイトルからして何を思って作られたかが想像できる部分もあったので、まあ情緒がぶっ飛びましたよね。新参者のわたしがこうなるんだから、ずっとずっと応援してきた人はもう生きてるんか????と思ってしまうよ(余計なお世話)。

『BEAUTIFUL WORLD』で世界は美しいとあんな風に穏やかに綺麗に歌えるまでの道のりの片鱗をベストアルバムで見せてもらって、それを経たあの歌と『dawn』、このミニアルバムとそしてこの歌という、歴史や物語がぎゅぎゅっと流れこんできて、ファン歴一年ちょいの鳥でも死にかけております。出会えたことが何よりもうれしい。ほんと10周年おめでとうございます!

SONGSで歌詞見ながら聴いた時に「ウォークマンって言っていいのか……?あ、所属SMAとSACRAだから親でしたわ」っていうアホみたいな感想を浮かべてしまったのは全力で土下座したい案件です。『believe in myself』からウォークマンって出てるからー!

あ、LADYBUG初回特典のONLiNE LEO-NiNEも観ました。なんだあれやばいな!?!?あれ観て以降、『ADAMAS』が以前よりめちゃくちゃ好きになりました。(エピソード0はあの時に見てました)


アカシ/XIIX


タイアップがついたぞばんざーい!!(?)そして初のシングルリリースですね!配信だけど!新鮮!!

サウンドのストリングスの使い方と韻の踏み方が好き。アニメのエンディングってこんな感じする、わかる、みたいな感覚もありつつ、この曲は届かない憧れに向かって走るような、あの青い感情を思い浮かべます。おしゃれ……。XIIXっておしゃれ……(?)。捻りのないJ-POPにありつつお洒落とバンドを追うとこうなるんですねという気持ちです。


Best Friend (what will be will be)/BIGMAMA


初めて聴いたのはTHE KINGS PLACEのパーソナリティが斎藤さんだったときの、金井さんがゲストで出てた日だった気がするんだけど、そのあとしばらく経って「そういえばあの曲なんか好きだったなぁ」って思ったから聴きに行って、やっぱり好きだった曲です。


The Naked King 〜美しき我が人生を〜/BIGMAMA


何を信じれは良いんだって疑心暗鬼になるのは、信じて後悔したい、人間を信じたいという願望の裏返し。それに気がついて、心の中にスッと風が通ったような気がした。

BIGMAMAさんの楽曲はバイオリンが美しい……。全ての楽器の音と金井さんの歌声どれもがいちばん輝く形で鳴っているなと思う。すき。


夢の中のぼくらは/sajou no hana

※YouTubeにあるのがソロバージョンなのでリリース音源誘導灯としてSpotifyも貼った

シャッフル再生で何度か聴いたことはあって、ぼんやり好きだな〜くらいには思っていたんだけど、sajou no hanashiのキタニさんのひとり喋り回で解説を聴いたりして強烈に存在を灼きつけられた曲です。

すごく寂しくなるというか、強制的に不安になるような曲なんだけど、それが好きです(暗い曲もそれはそれで好きなタイプ)。こういう曲はボーカルの好みで聴けるか聴けないかか決まるくらい歌の力が強いので、sanaさんの歌を鑑賞するのにも良いなぁって思う。すき。いやほんとsanaさんの歌声好き。ラジオもかわいい。出会えてうれしいハピネス。


時代/SUPER BEAVER


CMでたくさん聴けて嬉しい楽曲です。一年前、突然出会って突然沼に落ちたわけですけど、あのときの自分まじGJ。おかげで解像度高く街に溢れる音を拾える。日常の中から好きな音に気づいて拾えるの、すごくすごく幸せ指数が高まりますね。


ひとりで生きていたならば/SUPER BEAVER


その1年前に突然出会ったきっかけが、この曲を収録するシングルを持って再びメジャーシーンに挑むというニュースだったはずなんですけど、なんでか今までちゃんと聴いていなかった。なんでや。(答:ニュースを見たその日に友人から27をおすすめされて購入し、そればっかり聴いていた)

ひとりなら出会わずに済んだ絶望、苦しみもある。ひとりでいれば、多少折り合いの悪いことがあっても「仕方ない」と諦めて、流されるままに生きていられたかもしれない。でもそれ以上に、出会ってしまった大事なものがそこにあるから、苦しいままでも譲るわけにはいかない。そして苦しいことも全部受け止められるようになったら、きっと世界は面白くなるから、あと少しだけ踏ん張ってみようと、そう言われている気がした曲でした。

アルバムアイラヴユーでの位置や、この後に来る最後の曲の相乗効果もやばいので、全人類アルバムを聴こう。ていうかこの曲をライブで聴けたら涙腺崩壊不可避だよ。だってアルバムでも泣くっていうのに。


なないろ/BUMP OF CHICKEN


↓リリース直後に勢いで書いちゃった感想文

晴れの日の朝にひとりぼっちという、心象風景としてあまり共感されないだろうけれども確かに存在する辛さを描けるBUMPさんが好きだよ。強くそう思ったよ。どこまでもそこに在り続けて、弱さも痛みも全部肯定して、そして「だからきみは強い」と信頼してくれる。んでもって、ライブ行きたいなぁって強く思った。日常の風景と一緒に、ライブの景色が浮かぶ曲でもあったから。

あとこれ聴くと『大我慢大会』とか『ray』とか『虹を待つ人』とか『firefly』とか『アカシア』とか『宝石になった日』を同時に聴きたくなる。なんとなく曲のキャラクターとして、一部似てるとこがある気がした。それぞれに。ライブ行きたい欲に寄与してるのは『宝石になった日』と通じるキャラクター性かもしれないね。何だよもう大好きだよ。

BUMPさんのライブが見たい……。aurora ark見るか……。


もう少しだけ/YOASOBI


めざましテレビのテーマソングとしても聴いていたけど、ANNXでいっぱい聴いてわあ好き〜ってなった。めざましだとサビ付近しか流れなくて知らなかったけど、冒頭に占いの音声が入ってるのいいですね。わたしああいうのすき。『水と雨について』のラジオとかさ。


群青/YOASOBI


友人の布教活動を受けて『ブルーピリオド』を読んで、ちゃんとこの曲にも向き合いたくなってその上で聴いたらめちゃくちゃ『ブルーピリオド』だった。ほんとめちゃくちゃ『ブルーピリオド』で八虎くんそのもの。さすが“小説を音楽にするユニット”を掲げて活動してるだけある……!って思いました(何様)。でもほんと、どこまでもストレートに音楽に落とし込んだんだなってびっくりしたんだよ。

ある物語をもとに作られた楽曲って、インスパイアされた以外にもタイアップで書き下ろしとか主題歌コンペがあったとかパロディ的なお遊びだとかいろんなきっかけがあるので、多分世の中に結構かなりたくさんあって、その表現の目指す方向も曲の数だけある。そんな中でわたしがよく聴くのは、BUMPやユニゾン好きが影響して【作品にきちんと添いつつも、元作品に興味がないアーティストファンにはアーティストの作品として響くもの】って感じのものが多いから、ここまで直球なのはそんなにないの。元作品を知ってれば「まんまじゃん」ってなる曲でも、それを知らないときに聴いてる分には「ん?こんな言い回しするの珍しいな?」みたいな疑問すら浮かばずに、そのアーティストのものとして聴ける塩梅で混ぜ込まれてるといいますか。

だけどYOASOBIは“小説を音楽にするユニット”だから、まず先に物語がある。曲は「物語があった上で作られた音楽」だから、「これどういうことだろう?」という疑問が浮かんだとしても、それはYOASOBIというアーティストにではなく、元になった物語に向く。

だからこそ、初っ端に「渋谷の街に朝が降る」なんていう歌詞を置ける。たしかに『ブルーピリオド』の、八虎くんの物語の始まりはそこなのだけど、楽曲だけを見ていると、“渋谷”である理由はその後の歌詞で回収しないので、原作を知らないひとにとっては、わざわざ場所を限定される意味を理解しきれない。だけど『ブルーピリオド』の八虎くんは“渋谷”の朝だからこそ絵を描いて全てがはじまり出したから、“渋谷”と場所を限定することは、八虎くんの物語であると明確に提示するための大事なパーツ。その“渋谷”の朝という一言があることで、リスナーの見る世界も『ブルーピリオド』の世界になる。その世界への誘い方は“小説を音楽にするユニット”であればこそなし得る業だなと思いました。


OFF/東山奈央


sajou no hanashiに東山さんがゲストでいらっしゃった時にかかった楽曲。Eテレのスーパー人気番組『デザインあ』が好きな人間はあらゆる方向からぶち抜かれる気がする。わたしはそうだった。

癒しとはこのことか……。


おまめ戦隊ビビンビ〜ン/瀧本瞳&伊東健人


サンキューEテレ!(おかあさんといっしょの楽曲なので)そして機材車ラジオにお便り送ってくださったまいたけちゃんさんにも大感謝!!まいたけちゃんさんの表記は知らんすみません!!!!メンタルべしょべしょな時に機材車ラジオ聴いてたらこれが流れて、それまでウジウジしてぐるぐるしてたこと全部がどうでも良くなるくらい素敵な曲でめちゃくちゃ元気になりました。大好き。

そしてこれの音源を探したら、いろんな人が歌ったバージョンが見つかったので、もしかして結構人気の長い曲なんですかね、と思うなどしてます。いろんな人が歌ってるってことは何度もそのときのうたのお兄さん or お姉さんにカバーされてるってことでしょ。

Eテレ、やはり侮れない。和牛さんが歌ってるテキシコーの曲も好きだったしなぁ。2020年の出会い録に入れてもよかったな。←


グッド・バイ/パスピエ


サウンドはキラキラしてて跳ねていて、東京はベイエリアをドライブしてるみたいな流れゆく光の粒、みたいな景色が浮かぶのにめちゃくちゃ落ち着くという不思議。寝る前に聴きたい癒しの曲。めちゃくちゃ落ち着く(2回目)。

パスピエもユニゾンのトリビュートアルバムで出会ってから好きな予感がずっとしてて、その予感はftHOでライブ見て確信になったので、それ以来履修したい枠なんですよね。あらゆるリソースが追いついてないんで現状なんもできてないんですけど。なんでですかね(ヒント:ftHO開催のちょっと前に最終回を迎えたドラマがありました)。


Make Money/SATETSU


出落ち!!!!!!!!このやろう!!!!!!!!!!(これで持ってかれました)

レジスターのあの音をパーカッションぽく使ってるの、マジほんとそういう音遊び大好きだからやめてほしい。『タイプライター』でタイプライター演奏するみたいに、この曲ではレジスター演奏する人いるんかな。いてほしいな。……あっそこ!!サンプリングしてきたとか打ち込みだとか言っちゃダメです!!夢がないね!!!!

にしてもですよ、あのバキバキのロックバンドのあの二人がこれやってるのまじなの??えっそうなの????(TOUR 2021を思い出しながら混乱中)


Kitty/SATETSU


こんなかわいい曲もできるとか振り幅すごくない??ちょい待ち????

Make Money、全体的にどことなくウエスタンアメリカの風を感じます。アメリカ西海岸。あと、芯は変わらないんだなってのもここから受け取った気がします。特に『The Do Do(流刑地より愛を込めて)』とか、『You're My Lovely Trouble』あたりで。「どの看板を掲げていようと、ステージに立って歌って弾いてる限り彼らの芯はずっと変わらないんだな」って受け取ってしまえば、より深みに嵌るきっかけになりそう。


怪盗/back number


『恋はDeepに』主題歌。昨年9月からこっち、MIU404によって様々な演者さんの沼に叩き落とされたわけですけど、このドラマのメインキャストの半分くらいはMIUにも出ていらっしゃった方だから見ないわけにいかなかった。何よりラブコメをやる綾野さんっていう、多分もう二度とないんじゃないかというこの状況も見届けたかったし。けど「ラブコメだから視聴者は軽いテンションでキャッキャするだけじゃん!」って思って見始めたら全然キャッキャできなかったのどういうこと。いや部分的にはできるよ、できるし笑えるんだけど、それ以上にそれぞれ登場人物が抱えている秘密や葛藤の描かれ方が丁寧で、丁寧だからこそ剛腕で感情ぶん投げられてて全体の所感としてはそれどころじゃないの。ご都合主義わーいって軽くキャイキャイできたの最終回くらいしかなかったぜ?←

あとは主演お二方の画が強すぎていつでも画面が美術館だなぁとか、今田美桜さんがとても好きになったなぁとか、そんなことを思いながら見てました。藍花ちゃんがあんなに素敵すぎるのは今田さんのお力あってだよ。

……っていうドラマの話は置いといてですね。

ドラマ主題歌もアニソンと似てちょっとした尺やギミックの共通則があると思っているんだけど、それを丁寧になぞっている王道の主題歌だなって感じがしました。主題歌として使われた部分が終わると曲が表情を変えてくる感じとかね。一部分は必ず作品の方で流れるからこそ、フルで聴く人のためだけの楽しみが用意されている、みたいな。この辺の遊びが変態的なバンドに鍛えられていたらこんなことを気にするようになってしまった。TBC……。

サウンドが全体的に軽いからこそ引き立つ声の重さや強さがあると思います。あとこの曲の音像すごい好き。イントロ煌びやかな雰囲気とか最高じゃん??


おわりに

第1四半期に出した『Rollers Anthem』から始まり、『それでも闘う者達へ』『Letters to ME』『ひとりで生きていたならば』と応援歌属性の強い楽曲が並んだなぁ、という印象。しかしこれらの曲は応援歌属性を持ってはいるけど、アーティストたちが苦しんだ痛みとその向こうにあった輝きというものがしっかり描かれた楽曲たちで、だからこそ自分に響いたんだと思う。そしてこれらは、弱気な今の自分が息をするのに必要な音楽でもある。

だって応援されたい時って痛いもん。つらいもん。痛みや苦しみも描いて、それでも進もう、いいことがあるよという文脈で背中を押されると、リスナーがそれぞれ抱える地獄があることを知ってくれている気がして、それが外界に対して頑なになってしまう防御装置を外してくれる。だから心にすとんと届く。『なないろ』も割とそんな感じの約束の唄だと思ったし。応援歌属性があるかはちょっと分かんなかったけど、首の皮一枚の希望を繋ぎ止める曲。

絶望を知っていても、苦労を知っていても、それでも歩み続けたから奏でられた音があるように、歌える歌があるように。いつか描いた夢物語のその先にある未来は、思っていたのと違ったとしても、それでも確かに輝いていると信じて進んできたひとがいるのならば。

捨てても捨てなくてもどうせ苦しい。それなら、捨てない苦しみと一緒に生きていく方が、それは「自分らしい」のかもしれない。

大事なものを大事にしたまま生きてける場所は、何処だろう。


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