とり天

すべてのはじまりは、ある日気まぐれに寄った丸亀製麺でした。

ちょうど昨日が修論公聴会予稿の締切でひいこら言いながら提出して、研究室に戻る道すがら、同期ともう卒業かぁ、なんて話をしていたのだけれども(まだ修論が審査に通るか不明ですけども!)、6年も大学にいたんだよ、小学校と同じだよ! と言われて軽く衝撃を受けました鶯さんですこんばんは。あ、衝撃って悪い意味ではないです。

この6年で得たこと、学んだことはいろいろたくさんあったなぁ。

ほんとうにいろんな人がいて、いろんな価値観で生きていて、いろんなことを知っていて、いろんなことを教えて教わった6年だったなって思います。いい人にたくさん出会えて、自分もまるくやわらかく生きられたらいいなぁって思うようになって。人は最後は綺麗だと信じたい、損をすると知っていても性善説に基づいて生きてたいなぁ、って感じるようになったのは、この6年があったからだなって思います。

まぁそんな6年間で特に伸びたのが自分の料理スキルです。友達に料理のうまい人が多くて、飲食系でバイトしてたのでそこで料理について教わることもあって、好んで読む小説が悉く飯テロもので付録にレシピがついていて、などなどいろんな理由で料理スキルを磨く機会には恵まれて。もはや道楽として料理してる時さえある。理想の味を自分の手でつくれた時の言葉にできないあの達成感はクセになりますね!!!!←

ということで今日は、6年間の成果の中でもかなり気に入ってる料理の話。

とり天(写真右側)

まさに青天の霹靂でマイブームが訪れ、味を研究し3回の試行の上にたどり着いた、自分にとっての理想をそのまま具現化したとり天です。気に入りすぎて友人宅に押しかけて「美味いから食べて!!」って揚げて振る舞って、でも台所の片付けは友人にやらせるっていう酷いことをしたことがあります。下の写真も実はその時のやつです。

画像1

【材料】
鶏胸肉……好きなだけ
[下味]酒、しょうゆ、塩こしょう、おろしにんにく

【手順】
1.下味のものをお肉に揉み込んで冷蔵庫へin、2時間くらい寝かす
2.天ぷらにする

……これ以上説明する事がなかったー!
天ぷらの衣は冷水も卵もいらないっていうズボラにありがたい素晴らしい天ぷら粉を使っているので、揚げるコツすらも知りません。ていうか天ぷら粉の袋に揚げ方書いてあるし。
あ、でも、お肉を漬け込んでる都合上、あんまり長く揚げると表面が焦げちゃうことがあるから、それは気をつけた方がいいポイントかも。だから小さく切るか、先にある程度加熱しておくかする、みたいな。
あとわたしが使ってるしょうゆは金沢は大野のもので甘めだから下味こんなだけど、関東のしょうゆとかで作るなら甘み補正を入れなきゃ塩辛いだけになるのかも。バランス大事。

ある時期まで、わたしはとり天という食べ物に大して興味を持っていませんでした。

だって、鶏肉を揚げた料理にはすでに唐揚げがあるじゃない。
大分にとり天文化があるってのは知ってたけど、大分行ったことないし食べたこともないし。
揚げた鶏肉食べるなら別に唐揚げでいいじゃん。

そう思っていました。


その均衡が崩れたのが、ある日気まぐれに寄った丸亀製麺。

その時に食べたのが、そう。

なんだこれめっちゃ美味しいやんなんで今まで食べたことなかったの!!!!

※答え:外食頻度が3ヶ月に1度みたいな鳥だから。この時の丸亀製麺も2年ぶりくらいです。


ブーム到来が昨年の1月末とかそのあたりだったのだけど、春になっても熱は一向に冷めやらず。
「だったら自分で作ればいいじゃん!!」と思い立ち、4月のはじめ頃に研究してこのレシピを確立しました。1人暮らしなのに2週間で揚げ物3回してました。あほかな?(冷蔵庫が揚げ物でいっぱいに)(そして飽きる)

理想を具現化する方法をひとつでも知っていると、それだけで心が穏やかになる。
生きる意味を見失ってどうしようもなくなった時も、作って食べると「これ作れるんだから、案外自分も捨てたもんじゃないな」って思える。食事は資本。

ちなみにこの研究を機に献立における天ぷら登場頻度が爆上がりしまして、2ヶ月に1度は天ぷら作っては「ほしい人ー!」ってお声がけして、釣れた知り合いにお裾分けと称して消費してもらうってことをやってます。こないだ(0129参照)揚げた天ぷらも配りました。喜んでくれた。うれしい。

たまにはお外でごはん食べて、おいしいもの見つける旅もしなくちゃな。
もっと色々おいしいものを作れるようになりたいぞ〜!
あくまでも自分にとっておいしいものって条件はあるけど〜!

追伸:きっかけこそかしわ天ですが、研究目的はかしわ天再現ではなく理想のとり天の追究でした。なので再現レシピではありませんし、完全な再現を求める方はググった方が正確かと思われます。

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