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毒を盛られる

ほおずき市に行ってきました。

ほおずきは、昔近所に住む祖母が見せてくれました。
祖母が誰かからもらったのか買ったのか、育てたのか。
それは覚えていませんが、妹とかわいいねと言いながら、ほおずきの袋を開けて中を見たことは今でもありありと目に浮かびます。

色んなもの、自然を見せてくれた祖母。
祖母の家の庭には花がたくさんあり、私は青紫色のキキョウが好きでした。
夏には蜂がたくさん飛んでいるので、びびりながら祖母の家へ。
フキノトウを取りに行ったり、蛇の抜け殻を見せてくれたり。
今でも、畑で祖母から渡されたきゅうりのにおいや美味しさが忘れられません。

何年か前、妹から言われました。

「私たち、おばあちゃんに毒盛られたらしいよ(笑)。」

「おばあちゃんがよく、きのこを料理してくれたでしょ?
あれ、ベニテングタケなんだって、もちろん毒抜きはしてるけれど。」

…びっくりしました。

記憶にあるきのこは、うっすら白い斑点は見えるものの、全体が調理後の薄茶色。
うどんの中にやたらと大きいまま入っていて、「きのこ」と認識して食べていましたが、名前は知らずに食べていました。
ベニテングタケと言えば、あの赤いカサに白い水玉の、イラストで描かれる定番のきのこ。

すぐに調べました。
「長野県の一部地域で塩漬けで食べられている」…とのこと。
日本中で長野県だけなんですね。

来月、帰省します。
祖母の家は空き家となっており、庭がどうなっているのか。
見に行きたいものの、蜂が活発な夏だと思うとかなり、ためらわれます。
どうか、勇気が出せますように!

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