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5h0m4 - 何もしてなくて…夏 ‘21(あるいは映画の感想)

ずっと下書きに寝かせたままなのももったいないので公開します。一応投稿して1年経とうとしてる曲だぞ。何もしてなくて…夏 ‘22がそろそろやってくるぞ。

以下、2021年の俺の文章。

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8月の間、創作活動的な事をしてた記憶がない。
成果物がないのが何よりの証左だろう。

正直、今年が踏ん張りどきだと思っている。
今は多少の投資さえあれば誰もが自分の創作意欲とその成果を世に知らしめられる時代だ。そこでフックとなる要素の1つというのはどうしても若さになってしまうと思う。自分の価値観でしかないかもしれないが、やはり「若いのにすごい」という看板は大きい。10代ならば尚更だ。
それを超えて20歳になってしまった今、自分の年齢や将来のことを考えると、長くとも来年までが勝負に出れる歳だと思う。その期間を延長する手段もあるが、色々な要因を考えると難しい気がする。

自分は将来どうなっているだろうか。
『ラ・ラ・ランド』のセブのようになるだろうか?いやあいつはだいぶ良い方だ。本来志向していた形ではなかったとはいえ音楽を生業にできていたし、なんなら最後には当初の自分の夢を叶えた。
『花束みたいな恋をした』の麦みたいになるか?家族を求めて夢を捨てる男になるだろうか。なりたくはない。というかこのありふれた大学生のありふれてそうな恋愛を描いた映画を見て、麦と絹の恋愛観とかその道筋に死ぬほど腹が立った。それで自分達の思い出を美化できたつもりか?というかこれが感動だったり共感だったりを巻き起こすって世の中こんな感じの恋愛ばっかなのか?映画としての質は高いだけにその恋愛模様への文句ばかり募った。閑話休題。
最悪なのは『劇場』の永田になるパターンだ。ダラダラと夢にしがみつき大した結果は出せず恋人の人生をめちゃくちゃに振り回す。あれにはいちばんなりたくない。
しかしある人がラジオで「絶対こうなりたくないと誰かに対して思うのは将来的にそういう人間になるから」という話をしていたのが脳裏を過ぎる。これに則るならば、今いちばん俺が至る可能性があるのは永田になる未来だ。(これを発言した人の名前も「永田」というのはなんたる偶然だろうか)
なあジョン・タイター教えてくれ。俺は永田になるのか。周りの活躍を眺めて嫉妬するだけで大したことを成し遂げられない人生なのか。このままじゃ俺はちいかわ(なんかっともい結果を残せず々の好機を怠惰という大罪に明けすやつ)のままだ。そういう風になって暮らしたくない。イーヤーヤダヤダ。
嫌がる前に行動しろ。
ボケコラ。

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夏休みに色々映画を観ました。
『フリー・ガイ』『ピーナッツ・バター・ファルコン』や『オールド』や『シャン・チー』などを観たりしました。それらについてはまたの機会に。
『フリー・ガイ』は機会があれば是非観てほしいですね。ディズニープラスにあるかな?
あとテレビアニメですが『不滅のあなたへ』もとても良かったです。『プリンセス・プリンシパル』もテレビ版しか観れてないですがとても良かったです。

今回は2つ紹介します。

セブン (原題: Seven) (1995)

七つの大罪に沿って行われる連続猟奇殺人事件を退職間近の刑事と新人刑事の2人が追う、なんとも陰惨で不条理なサスペンス。
暴食は無理やり大量に食事させて殺害、怠惰は1年間ベッドに縛りつけて徐々に衰弱させるなど、その手口はあまりに惨たらしいもの。
全体的に陰鬱なムードが漂い、それでもそんな生活の中にも少し希望を見出せるような描写もあるだけに、終盤の遣る瀬無さはとてつもない。
俺はジャンプスケア的な演出がとても苦手なのでこの類の映画はそれが来るのではといつも身構えてしまうのですが、これは大丈夫でした。

上映当時の日本版ポスターの「注意!本当に怖い」というキャッチコピーが面白い。実際コワイ。

シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇 (2021)

正確には夏休みよりも前の6月に鑑賞。入場特典の薄い本も入手。
10年近く存在は知りつつちゃんと触れてこなかった『エヴァ』というコンテンツに、これが公開されるからとテレビ版、旧劇、序破Qを一気に鑑賞。そんな後追いも後追いではありますが、テレビ版の時点で激ハマり。ほとんどの出来事を鮮明に覚えている万全のコンディションで上映に挑めました。
これまでの全ての総決算と言えるほどの、エヴァの大団円。過去の全てを包括的に抱きしめるような、幸せな2時間半。
これでエヴァと円満に別れられたかと言えばそうではなく、むしろずっと心が囚われているような状況。10年以上前の二次創作を掘り返して読んだりしています。
過去作含めて生涯ベスト3に入るぐらいには好きなアニメとなりました。暫定の残りは『スペース☆ダンディ』と『けものフレンズ』1期。人生への影響の強さを基準に選定。

エヴァは様々なコンテンツの影響下にある緻密かつ難解な世界設定、さらにその情報開示が断片的であるため中々難しいものだと思われがち(徒然書簡の天笠や紫遠君も言っていた)ですが、視聴者が最低限把握しておけばいいことは作中でシンジが把握している事柄と同程度でいいと思っております。
そしてSF的側面と同じぐらいフィーチャーされる、他人との関わり方という主題。これこそエヴァの肝じゃないかなと。
シンジを筆頭に主要人物は何かしらの心的欠損を抱え、そのためにすれ違いや衝突を幾度も繰り返します。その要因が自己肯定感の欠如だというのも何度も見受けられます。それでも自分を認めること、そして他者と向き合うこと、ひいては現実と向き合うことを描いた作品がエヴァじゃないでしょうか。
何十年に渡って言われてることを繰り返している気がする。また『現実との向き合い方』とはね…変わらないな、君は…。

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当たり前の時間などないと心に刻もう
短い10代の終りを告げる 秒針の音しか聞こえない
もうこれ以上 怠けたくないよ
背中にそっと “ホンマにできんのかワレ…”

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