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五月堂2020UPCYCLEへの道

あけましておめでとうございます。

五月堂(ごがつどう)の五月(さつき)です。2013年より"ファッションとしてのがまぐち"を追求し、ひたすらがまぐち道を突き進んで参りました。2020年を機に更なるブランド発展を目指し、がまぐち以外の物作りという新たなる挑戦に着手するため、今現在の思いの丈を綴りたいと思います。

きっかけはやはり着物KIMONOキモノです。

遡ること5~6年前…、がまぐち国の第1王子(マイサンmy son)が日舞を習い始めたのが、私と着物の最初の出会いでした。

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まわりに着物の人が増えはじめ、見てるだけで素敵…と思っていたのが、自分でも着たくなり、着付けを習い、いざヤフオクで古着の着物を探してみると、¥1,000〜くらいから、めちゃめちゃ好きな雰囲気のアンティーク着物が売ってることを知り…そこからどんどんハマっていきました。

コンプレックスだった小学生体型(身長149cm凹凸ナシ)も、戦前の日本人女性の平均体型ど真ん中で、アンティーク着物はどれも誂えたようにジャストサイズ…それもまたある種の選ばれし幸運、と受けとめ、着物熱は加速の一途、もはや外出時はだいたい着物というくらい日常的な、私にとってのリアルクローズとなったのです。

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もとより"がまぐち"という和物と親和性の高いアイテムを作っておりましたので、着物LIFEは初めからそうであったかのようにがまぐち業にとけ込み、おのずと着物をお召になるご贔屓様も増えて参りました。

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着物でも洋服でも使えるデザインのがまぐちバッグ、それが五月堂のがまぐちテーマです。コンサバだけど人とはあまりかぶらず、ほんのり主張、みたいなテイストを好みます。がまぐちが主役になるというよりは、幅広いコーデに流用可能で、常に相棒として持ち歩いてもらえるようなバッグにしたいという気持ちが強いです。

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そんな保守的なことを言ってるがまぐち屋ではございますが、ある日ふと思いました。

昔の少女漫画に出てくる、たっぷりドレープのスカートやベルベットのリボンやアンシャーリーが憧れた不経済なパフスリーブだとかが好きで子供の頃よくお絵描きしてたなぁ…

そういえば洋服はほとんどモノトーンを選ぶのに、着物とくればギャンとした色柄の、お袖の長いアンティークが大好きである…
あまり裕福ではない少女時代を過ごした反動か、当時(戦前)の良家のお嬢様がお召になったのかしら…と思いを馳せながら振りの長いお着物に袖を通す高揚感!!
40を過ぎてなお亢進する少女趣味…
振りが長いだけでウキウキするこの感じ、これをがまぐちにできないかしら…🤔

そんな私の少女趣味から爆誕したのが、#イニシエフリル というがまぐちです。

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私が好んで着るアンティーク着物とは、大正から戦前までの時代の物を差します。当然のことながら、劣化の激しい物も多く、着用に耐えないコンディションの物は、材料用としてハギレで売られています。そうしたものを集め、お気に入りの幅広レースと合わせ、これでもかとふんだんにフリルを寄せて盛りに盛った世界にひとつの主役がまぐち。

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かつて着物は大人のお古を肩上げ腰上げして子供に与え、最後は雑巾になるまで使い切る、これぞ日本が誇るもったいない精神の象徴でした。

日本人の日常着が便利な洋服に移り変わり、今や着物は七五三と成人式と結婚式に着る、式典の時にしか縁がない、という日本人がほとんどです。現代にないモダンな色柄の着物、職人の粋の限りを尽くした染め物や織物。それらがいくら高価で価値のあるものであっても、着物を着る機会のない人、興味のない人にとっては不用品であり、リサイクルに出しても微々たる額にしかならないことがほとんど。そうしていつしか劣化し、捨てられてしまうかもしれない着物を、イニシエフリルのように、新しく別のアイテムにリメイクし、再びまた誰かの、とっておきの装いになれたら…

そんなときめきの循環を創成したいのです。

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古くなった不用品に新しいアイデアを加え、価値のあるものに生まれ変わらせる、アップサイクルという考え方は、もったいない精神をDNAに持つ日本人にとって、実はとても身近な方法論に感じます。

古き良き和のアイテムを、新しい価値を持った現代のファッションアイテムとしてお届けしたい。

#五月堂2020UPCYCLE をテーマに、がまぐちだけに留まらないご提案をここから始めたいと思います。


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