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死神の日がやってきた(禁断の占いシリーズ)

未来を覗こうとする不遜

生きとし生けるもの、誰しも生老病死は避けられません。この先の運命、生きるも死ぬも、そのゆくえは神様の領域。ちっぽけな人間ごときが未来を覗き見ようとするなんて、不遜極まりないことかもしれません。

それなのに、それなのに、それなのに。未来を覗き見しようと「占う」技術があり、やめておいたほうがいいことまで占ってしまうのはわたしだけではありますまい。ということで、「死神シリーズ」このまえの続きです。

来る日も来る日も異常な暑さだし、ニンゲンも犬もワガママで手がかかるばかり。犬に鎮静剤を飲まさなければ、シャワー浴びる時間もないし、近所のスーパーさえ行かれないってどうなの?

ニンゲンのガン患者が家のど真ん中に寝ていて、さらにひとりでご飯の支度ができない少食で偏食の高齢者もいて、暇そうにぼーっとしていて、とにかくわたしは気が狂いそうだ。じゃなくって、わたしはとっくに狂っている。

タロット様に尋ねてみた

まぁそういうわけで、タロット様にお伺いを立てたわけです。さすがに「トッピーいつ死にますか?」と尋ねてそれを当てられる気は一ミリもしないので、質問はこれ。「これからのトッピーの体調は?(つまりいつごろ具合が悪くなりますか?)」です。婉曲表現のつもりですよ。

8/06の週 正義R(こんなことを占うくらいに鬱)
8/13の週 カップ4
(何も感じないように粛々と)
8/20の週 力
(もう限界!でも「死神」まで我慢しよう)
8/27の週 ペンタクルの4R(何もかも嫌になった)
9/03の週 ソードの8R
(実家の家事を放棄した)

トッピーの膀胱炎が酷くて、昼も夜も絶え間なくひっきりなしに「トイレトイレ」と暴れ回って、助け起こせばそのままふらふらと徘徊し回る生活が続いて、わたしはもう気力も体力も絶滅して、もうどうしようもなくなって「もう無理。死ぬ。どっかに飛び込む」しか言わなくなりました。うん。そういうのはダメだってわかってるんですが、暑すぎる。

別に介護に限らず、何ごとも煮詰まったときは、ひとりで判断してひとりで行動してはいけない。専門家とか詳しい人に相談して、少しワンクッション入れて冷静にならなくては。占い師としてはそれはよくよくわかっているのですが、めんどくさくて眠すぎて、なにもしたくない。鬱だ。暑すぎる。

ちょっとだけ正気を取り戻したタイミングで、運よくちょっとだけ涼しくなった日に忙しい先生の予約がスマッシュヒットで運良く取れて、超!ひさしぶりに動物病院へ行ったんでした。

受診と相談は9月7日。その後投薬して一気に衰弱が進んだのは9月8日です。

9/10の週 死神(いよいよお迎えが来るか?)

それでは「死神」の週の答え合わせをしてみます。

何もなかったように復活した

9/8-10の朝にかけて、ほとんど死にかけ?だったトッピーは、睡眠薬の効きすぎでした。

まるまる二日間寝たきりで、いよいよ昏睡状態で、手足が冷たくなって、バタバタ痙攣して、めちゃくちゃ息が乱れて、唇も肛門も粘膜みんなまっしろになったので、「ついにトッピーもサヨウナラだ」と、腹を括って覚悟を決めてこんな記事までupしたのに、翌朝になったらもそもそ動いておおあくびして、生き返った。あ、うん。。。めでたいけれど、それってどうなの?

このタイトルは予言していたわけです。うすうすわかっていたのです。そうなんです。何もなかったように生き返った。これって、犬生何度目かの死ぬ死ぬ詐欺ですよ。どうなんだ。いいかげんに惜しまれながら去らないと。

まさか、まさか「死にかけて生き返る」が「死神」ってこと?うっそー。死ぬよね。死ぬよね。死ぬよね?

実占・実践・実戦・実験

瀕死からむくりと復活したのが10日。この時点で「じゃあ、実占・実践・実戦・実験だ。ここから毎日の一枚引きをしよう」と思い立ちました。

いいよね。犬だしさ。ここまで長きにわたる介護介護介護で、こんなにわたしに苦労をかけているのだから、占いの研究材料くらいになってもらわないと困りますってばよ。神様許して。それでよかろう。

よし。思い立ったときが占いどき。明け方4時くらいに、むくりと起き上がって、寝ていた布団の上でタロットを混ぜ始める。(よいこのみなさんはまねしないでくださいね!)

質問は週間運で占ったときとおなじ。「これからのトッピーの体調は?(つまりいつごろ具合が悪くなりますか?)」

1日1枚でいいな。よし。いってみよう。

並べた瞬間に「あーーー。週末が大変そうだね」とおもうわけです。そのくらいの未来を覗き見してもバチはあたるまい。天気予報をみるのと同じだ。


では、実際におこった出来事で検証してみます。

9/10(日)カップの7 (R)
睡眠薬の眠りから、ようやく目が覚めて、ふらふら歩き始める。

9/11(月)ソードの8
老犬も老人たちも体調不良。わたしは1日中お世話に追われる。

9/12(火)ワンドのクイーン
合わなかった睡眠薬とは違う鎮静剤のテストを始めるが、なかなか寝なくて大興奮して大暴れするばかりでうまくいかない。動物病院に人間だけで薬をもらいにいく。帰ってきたら、ひとりでもがいて転んで仰向けにひっくり返った状態で動けなくなって絶叫していた。そのあとは突然寝る寝る寝る。

9/13(水)ソードのナイト
先週から薬を飲ませすぎたので、ぜんぶ抜けるまで何も飲ませないことにしたら、元気になってわめく。歩く歩く歩く歩く介助を1日中お付き合い。

9/14(木)ペンタクルスの5
そういえばぜんぜん便が出てないよね!先週からまともに便が出ていないので、人間の浣腸をしてみたら、まぁまぁ出たけど、大変だ。疲れ果てた。

9/15(金)女教皇
合わなかった睡眠薬、ごく微量で試したらやっぱりダメだった。夜中から何度も寝ぼけてわめく。ふだんはオムツをしていてもちゃんとトイレに行くのに、寝たまま何度も失禁する。目の焦点が合わない。ようやく治っても、よろけてぼんやりしている。疲れた疲れた疲れた。もう無理。ダメだ。このままではニンゲンが先に死ぬ。なんとかふりしぼった労力と決死の覚悟で「老犬ホーム」と「老犬介護シッター」さんに問い合わせをする。

9/16(土)愚者
老犬介護シッターさんと電話で話す。その人も同じく16歳の老犬が家にいて、いまは仕事をセーブしているという。もうひとりスタッフがいるので、その人といっしょに近いうちに打ち合わせにきてくれることになった。それでももうニンゲンは「もう犬の顔も見たくない」くらい疲れていて、ぼんやりしている。犬は元気はつらつ。

9/17(日)吊られた男 (R)
評判のいい老犬ホームの人と電話で話す。「預かることは可能だけれど、16歳9ヶ月は歳をとりすぎていて、環境の変化に耐えられないのでは」と言われる。そうですよねー。そうですよねー。わかってます。わかってるんです。無理ですよねー。この依頼って「この犬がこれから死ぬのをわたし面倒見られないので、丸投げしますからそちらで面倒みてください」っていう意味ですよね。いくらお仕事でも、そちらもお考えがありますよね。ごめんなさい。そう。そして老母が「老犬ホーム?無理よ。無理。トッピーは絶対にこの家から離れさせたくない」と泣いた。これまで絶対に嫌だ。許さないと言っていた安楽死をさせても、このまま家にいさせたいという。困ったな。

というのが、ここまでの1週間の一枚引き振り返りです。

「死神」がでたら、死ぬの?

あと3枚残ってますね。これだ。

9/18(祝)死神 ← イマココ
9/19(火)ソードの9 (R)
9/20(水)ペンタクルスのキング (R)

きょうが「死神」だから死ぬのかな?
むむむむむ?

たくさんの投薬もあって、だいぶ衰弱したけれど、まだ生きているし、食欲はあるし、意識もはっきりしています。

でもまだ午前10時なので、このあといきなり発作か何かでぽっくり死ぬ可能性がなくなったわけじゃない。「死神」さん。どうかな?

週刊占いでは、これからの1週間は「悪魔」なので、明日からの分をもういちど一枚引きで占ってみるとします。

こんなにガチ真剣勝負で占う機会、なかなかないですからね。
ネタにでもしないと、わたしのこの苦労はちっとも浮かばれません。

またレポします。

占い世界でのあなたの探検が、よりよい旅路となりますように!