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2024〜「甲辰」年への覚書(3)

前回の続きです。

前回の後半で「甲」の特徴について解説しました。
きょうは「辰」のお話を少しお届けしましょう。

十干がぐるりと一周して、来年2024年は甲から新しいサイクルがスタートします。十二支のサイクルも春の気がすっかり満ちて、春の土用に相当する辰が巡ってきます。

芽吹いたばかりの新緑や、黄緑色の若葉もすっかり豊かに茂って、鮮やかなたくましい緑の葉が艶やかに季節を彩るシーズンです。春は「青春」と呼ばれるように、ちょっと不安定でも夢や勢いに溢れているのが特徴ですね。春ももうこの「辰」のシーズンまで来ればずいぶん立派に成長していて、生命力やこれからの発展性に溢れていることでしょう。

辰は、方位にするなら「辰巳」の方角、つまり東南を象徴します。九星気学でいうなら、四緑木星の定位ゾーンです。人との交流が増え、信用が増して、縁談は整い、人気抜群!商売繁盛!といったストレートでわかりやすい開運&活発なムードが特徴と言われています。

辰月は、いまの新暦なら4月初旬から5月初旬に相当します。こどもの日あたりがだいたい立夏なんですが、あの頃の青空や爽やかな空気、そうそう。ゴールデンウィーク前のお天気のいい日や、人々がどんどん外にでていくようなあの雰囲気をちょっと思い出してみてください。

「辰」についてもうちょっと深堀りしてみましょう。
古典ではどんなふうに表現されているでしょうか?

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