ホームレスを経て、30代で成功を手に入れた男。
音楽業界では遅咲きと言っても過言ではない
30代にて成功を収めている人物がいます。
Anderson. Paak(アンダーソン・パーク)です。
今でこそ、彼は華々しい活躍をしているですが
彼はホームレス経験者という異色の経歴を持っています。
彼の出身はアメリカのカリフォルニア州オックスナードの生まれ。
10代から音楽に親しんでおり、ドラマーとして音楽活動をしていました。
そんな彼は、10代から音楽業界で華々しい活躍をしていたかと言われるとそうではなく
農園で仕事をし、妻子を養っていたという
ごく一般的な、家庭を築いていた人のひとりでした。
ですが、そんな彼を苦しめるキッカケが突然訪れます。
それは、働いていた農園での突然の解雇。
妻子ともども経済的に困窮状態に陥ってしまい、ホームレス生活へと陥ります。
そんなボロボロの状態な彼でしたが
元々、音楽活動を傍らで行っていたかいがあってなのか
地道な音楽活動を続け、再起を図ります。
そして、彼は徐々にではありますが、ロサンゼルスのアンダーグラウンドでの知名度を上げていきます。
この時の彼は、家事や育児をする傍らで、音楽活動をしていたとのことです。
大きな転機
そんな彼は、2016年に
ノレッジというアーティストと『NxWorries』というユニットを結成しアルバム「Yes Lawd!」をリリース
その収録曲である「suede」が、あのエミネムやケンドリック・ラマー、50セントが所属しているアフターマス・エンターテイメントの創立者でありラッパーのドクター・ドレの目に止まりました。
そして彼は、後にリリースするドクター・ドレのアルバムのうち6曲に関わることになり
その名が世界にR&B/Hiphop界隈で知れ渡る事になります。
そんな中
2016年にアルバム「Malibu」をリリース
その翌年、2017年第59回グラミー賞にて最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム(なんだそれ。)にノミネートされました。
ちなみに、このときの彼は30歳。
ただ、Malibuは当時、渋すぎる楽曲をまとめたアルバムということ
もあり
コアなファンにはウケ、万人受けがなかったからか
アメリカのBillboard100位内に楽曲は1曲も入る事はありませんでした。
更には、2018年にアルバム『Oxnard』をリリース
収録曲「Bubblin」は第62回グラミー賞の最優秀賞を受賞。
一般消費者向けはイマイチだったのか、これまた大きな売上を記録する事はありませんでした。
ちなみに、このアルバム
前回のとは大きく異なり、HIPHOPの曲調に路線変更をしています。
私は個人的に好きではありませんでした。(お前の感想はいらない。)
そして、2019年に『Ventura』をリリース
このアルバムに収録されている楽曲も、グラミー賞の最優秀R&Bパフォーマンス賞を受賞。
こちらも奇しくも、商業的な成功を収める事はありませんでした。
個人的には前回のアルバムよりも好きでしたがね。(だからお前の感想はいらない)
もはや、グラミー賞の常連客レベル
実力は認められているのに商業的な成功はイマイチという
M-1グランプリの某芸人たちのよう。(どちらにも失礼だろ。)
ですが、状況は一変します。
それは一昨年、ブルーノ・マーズとのユニットを組み『SilkSonic』名義になってからです。
結成秘話についてはこちらを参照して下さい。
https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/97766/2
2人の楽曲「Leave the Door Open」が全米ナンバーワンヒットを記録しました。
日本でも、ユーチューブの急上昇の上位に表示されるというかなり珍しい現象も起きていました。(急上昇に音楽が上がるとしたらJ-POPかK−POPくらいしか見ないイメージでしたので)
そして、2022年グラミー賞にて
「Leave the Door Open」が年間最優秀レコードと年間優秀楽曲の2部門を受賞する快挙を成し遂げました。
いや、アンダーソンパークの癖。
そして昨年、スーパーボールのハーフタイムショーにて
主役であるドクター・ドレーとスヌープ・ドッグの後方にドラム担当として出演
あまり目立たないところに居たのですが、「Malibu」からファンだった私は直ぐに気づきました。(怖)
こうして彼はR&B界隈だけではなく、多くの人の注目を浴びるようになりました。
現在は37歳
音楽業界では、10代後半から20代前半までに成功をしないとそれからは厳しい業界だと聞いたことがあります。
彼は30歳という音楽業界ではかなり遅い段階で業界に認められました。
これからも華々しい活躍をし続ける事になるでしょう。
そんな彼をみて、今の私は31歳
まだまだ頑張れそうです。
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