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開発優先度を楽にする目標設計(SaaS)

Housmart CPOの宮永です。

不動産仲介会社向けB2B SaaSのプロダクトマネジメントをしているのですが、今日は開発優先度を楽にする目標設計について書きます。

優先度が必要な理由

無論ですが時間とリソースが有限だからです。

時間、リソースを活用して最大限のアウトカムを引き出す。そのためにはquick win(低コストx高インパクト)な施策から実施する必要があります。

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まぁこのくらいは誰からも理解してもらえる話なわけですが。

でも実際優先度に応じて仕事をしていると不満や齟齬が生まれてきます。問題発生です。

「なぜこの案件が優先されるのか?」「受注を増やしたいなら〇〇機能を作るべき!」「チャーンレート改善するために✕✕機能を早く作って欲しい。。」

優先順位に応じて対応をしていることは理解しているはず。それでも問題が起きるということは優先順位の評価基準に対して、共通認識がないからだと思います。

優先順位の問題が出る時、大半が目標の設計に課題があると思っています。

つまり何を重視するかわからない(もしくはわかりづらい)から優先順位付けで問題が生じやすいという持論です。

ではどういった目標設計をすればよいか。

私がいつも心がけているのは下記2点です。

・シンプルかつ明解な目標を立てているか(何が優先されるか、誰が見てもわかる状態)

・立てた目標に対する共通認識があるか(皆が理解、納得している状態)


シンプルかつ明解な目標とは

何が優先されるか誰が見てもわかる状態としています。

そのためには要素を極力減らすことが大事です。ただ、減らしすぎると何を目指しているかわからないので注意です。

「(アクション)によって、(状態)を目指す。」のフォーマットで自分はよく明記します。

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また、目標は1つにすることをオススメします。2つ以上掲げた時点で施策の優先順位付する作業は複雑になります。

例えば目標が2つある状態を想定します。(目標A, B)

先程にも上げたquick winな施策から実施していくわけですが、インパクトは目標A, Bに対してどれだけインパクトがあるかになります。

このあたり運用している方はわかるかもですが、施策を打った時のインパクト試算って結構難しいです。要はヒット商品を予測できますか?みたいな話なので。

目標一つにしてもインパクト評価って曖昧になりがちなので目標が増えるとそれだけ曖昧さが増します。そして曖昧さが増すと共通認識に齟齬が起きるわけです。

ということでとにかく目標はシンプルかつ明解を心がけます。

これが出来ているとそこから派生する作業へのコストは最小限に留められるというのが私の見解です。

立てた目標に対する共通認識があるか

当たり前ですが、立てた目標は共有しましょう。

ポイントは共通認識が「継続的に」得られているかに注意します。

一度共有したら終わりではありません。その時は皆の記憶になっても、1ヶ月もすれば忘れているかもしれません。

定期的に皆の目に触れる環境が必要です。月次の全社会議でも何でもよいですが、意識して共有する必要があります。

おわりに

以上、目標設計の話でした。

優先順位の話で悩んでいる方にヒントにでもなれば幸いです。

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