【美麗華酒家】パリの日本人が愛する中華料理ということで行ってみたのだけれど・・・
今宵はMiramaへ。
https://mirama.fr/
カルチェ・ラタンにある中華料理店。
漢字では美麗華と書く。
つい先日、アジア的な味をたまに食べたくなってきて、ベトナム料理店と中華料理店に立て続けに行ってみたけど、どちらも外れだった。
こちらはパリに住む日本人に愛される名店との評判を聞いて、それは行かなくちゃということで、勇んで訪問。
中華にしてはといっては失礼だけれど、モダンで清潔な店内。
広くないスペースに、テーブルが敷き詰められている。
早い時間だったこともあり、一番奥の快適な席に通される。
お箸。
漢字。
馴染みのある雰囲気。
まずは青島ビールで喉をうるおす。
普段はワインばかり飲んでいるので、ビールを飲むのは久しぶりだ。
これだけは食べてきなさいという助言にしたがって、海老ワンタン麺を注文する。
ワンタンの海老に強い味がつけてあり、あまりおいしいとは思えなかった。
そして、ワンタンの数の多いこと。
値段を高くするためにたくさんいれてあるのだろうとは思うけれど、ワンタンよりも麺をしっかり食べたい僕にとっては、余計な感じがする。
スープも、なんというか、どうということのない味に思えた。
トータルで、魅力を感じにくい皿だった。
皿ではなく丼だけれど。
お腹はいっぱいになったものの、この中途半端な気持ちのままで店を出たくはない。
もう1品追加する。
豆腐と季節野菜の炒め。
季節野菜は何だろうと楽しみにしていたら、ブロッコリーだった。
ふうむ。
これもまあ、どうということのない味だった。
上品ではあるし、もちろん最低限のクオリティは保っているのだけれど、味や風味の点で、そそられるものがない。
日本のデパートやホテルに入っている中華と比べて、中の中か中の下くらいだろうか。
中華料理について論評する言葉は持たないが、池袋にあるような、いかにも中国的な味つけではなくて、横浜中華街にある、日本人向けのまったりした方向性だと思った。
だからパリの日本人にも人気なのだろう。
いずれにせよ、個人的にはあまり評価できる店ではなかった。
なんだか心が満たされなかったので、サンルイ島まで歩いてBerthillonのアイスクリームを食べる。
ヘーゼルナッツ味のアイスをほおばりながら、パリではやはりフランスの物を食べるべきだと、しみじも思ったのだった。
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