突発性遠出メンドイ病

私はお出かけが大好き。
こんな世の中になってしまう以前は、車で、飛行機で、休みの度に出かけまくっていた。
だけれども、近頃どうも調子が悪い。

「出かけるのメンドくさ」

という感情が突然芽生えてしまったのである。
それからというもの、一緒にドライブに出かけていた友人の誘いを断ってしまうことが増えた。

なんとなく感情の出どころはわかっていた。

コロナで外出する機会がかなり減り、
ひとりで過ごす時間はグンと増えた。
絵を描いたり、本を読んだり、動画をみたり、特別なことはしなくても自分の気の赴くままに過ごす。なんとまあ楽しい。
日々の忙しさにかまけてこういうの、忘れがち。

自分ひとりでいれば、苛々することも少ないしとても楽ちんだ。お腹が空いたら好きな時に食べればいいし、疲れたら休めばいい。

私は自己犠牲的な考えをしてしまうことがよくあり、他人といると自分の意見は二の次になっている。相手が良ければそれでいい、そんなことを思い多少無茶をすることもあった。

それがドライブしている時だったりする。

ドライブするときは友人の家まで、およそ13キロの道のり。送り迎えをしていたのだ。
迎えはいいのだが、問題は送りだった。
首都高から出る最寄りのインターチェンジが、私の家と友人の家では全く別の場所。

友人の家まで送るとなると、わざわざ遠くのインターチェンジで降り、一般道を13キロ走って帰らねばならない。
これが運転で疲れた体には堪えるのよ。

運転する人なら超ワカルだろうな。

海老名ぐらいから友人は爆睡してることが多いので、(海老名より前で寝てることもある)
友人の家に着くまで私は凄く苛々してしまっていたのだった。「沢山遊んで疲れてるのはこっちも一緒なのに、なんでコイツ寝てんだよ。家まで送るのめんどくさいな」なあんて心の奥底では思っていただろう。だけど、我慢してしまっていた。私が我慢すれば平和だとか思ったりしてね。

だけれど、塵も積もれば山となる。

そんな生活を2年ほど続けた結果、

気がついた時には遅かった。
どうせ苛々する、嗚呼やりたくない。
これに尽きてしまったんだわ。

これぞ自爆。

私のような自己犠牲タイプはある時プツンとその気持ちが切れてしまい、容赦なくお取引停止となる。ある意味自己中?

そんなこんなで運転イヤイヤ期。
いや、運転は嫌いじゃない。
厳密に言えば、「他人とドライブイヤイヤ期」にあたる。

まあたまにはゆっくりしようじゃないの。
湯水のように使っていたガソリン代もかからない、高速代もかからない。
また遠出したくなったらすればいいじゃない。
心の声に耳を澄ませたら、こうなったけどまあ気が付いてよかったじゃない。

また夏になったら、元気になるでしょ。
気が向くまではとことんインドアに勤しもう

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