げに可愛きは手製本なり
この春、拙著の出版準備をしていた時、ふと「実際に製本されたら、どうなんだっぺ」と思った私。
そこで、こんなものを作ってみたんです。
手製本なんです!!!
A4用紙をちまちまと半分に切り、プリンターで原稿を両面印刷。
出てきた紙を重ねて、糊で右端をくっつけたら、あら不思議、ちまちまが本に大変身!
ユニクロの紙袋を切って、簡単な表紙もつけましたわよ。
これが、私が作った初めての手製本。
なんかね、可愛いなぁって思っちゃいました。
次に手製本を作ったのは「一箱古本市」という、地元の空き地で開催されたイベントのとき。
私は「ひまわり書店」の屋号で、古本のお店を出したんです。
手のひらサイズの豆本をたくさん作って、片隅に置いてみました。
A4の紙を4つに切り、両側に文字を書いて二つ折り。
ページは糊ではなく、ホチキスで止めました。
表紙は、厚紙を表紙サイズに2枚、背表紙サイズに1枚切ったら、折り紙に貼り、包んでまとめます。
ページと表紙をつなげる際は、四角形のスティックのりを使いました。
手のひらサイズながら、生意気にも、ちゃんと本の形をした豆本。
古本市では「可愛いですよねぇ」と、思わぬ人気で、なんと完売だったんです!
柄違いで複数、購入した方もいらっしゃいましたよ。
その後、webの世界をお散歩していた時、まったく別な作り方があることを知りました。
日本が誇る(?)伝統の(?)製本方法「和綴じ」。
厚い本も作れちゃうそうなので、あめしき@02文庫さんとコラボレーションした小説「オリーブについて」を使って、試作品を作ってみました。
これ、めっっっっっちゃ簡単ですよ!
15分もあればできちゃう。
表紙、各ページ、裏表紙をすべて印刷(1枚に2ページ印刷)して二つに折り、順番に重ねます。
その後、本を閉じる4か所に、千枚通しなどで針穴を開けて、背表紙と角に糸が渡るよう縫うだけ。
(ちなみに私は、千枚通しが家になく、画鋲でちまちま穴を開けました)
背表紙がないので、紙の端がむき出しになるのも、それはそれで、和綴じの魅力?
手製本って、手編みのセーターや手縫いのバッグと同じように、あたたかな可愛らしさが何よりの魅力。
豆本や薄い本なら、厚紙と飾り紙で表紙を作る方法(名前あるのかな)が、可愛く見えて、良いのではと思います。
厚い本のときや、数をたくさん作るときは、和綴じ一択かな。
どんなふうにも作れちゃう、自分だけの、可愛い可愛い手製本。
お時間を持て余した時に、作ってみてはいかがでしょうか?
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