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【今週も何とか生き抜いた】vol.29

(7/15~21)

女性の生き様の縁取りを辿る

Mon.

三連休の最終日。
結局どこにも行かず、何も出来ず終わる休日となってしまった。
あ、いや、でも。
地味に、、溜まっていた雑誌や新聞を処分して、必要書類はファイルにまとめることができた。
大汗をかきながら使用していたリュックをやっと手洗い出来た。
バスルームの鏡をハイホームで磨き、ずいぶん前に買ってあったシャワーヘッドを遂に交換することが出来た。
地味な成功体験。こういうの、大事よ。

なんだけど、連休最終日の夜にもっと華やかな休日っぽいことしたい、となって、これまたずいぶん前に録画しておいた映画を観ることにした。
、、、華やかとは?

という訳で以前加入していたWOWOWで放送していた映画「ブルックリン」を観た(オリンピック前にビデオデッキのHDDを整理せねばならないという使命含む)。
ナント、2015年の作品なんですって。全然つい最近だと思ってた、、、

背景全部で「そう、それはブルックリン」と訴えることに成功しているポスター

アイルランドからアメリカ、ニューヨークのブルックリンに移住する若い女性の物語。
これが、移民のリアルを描いた物語なのか、二人の男性の間で揺れ動く若い女性のあるあるストーリーなのか、女性が新天地で自立していく話なのか、、、正直よく判らなかったんだけど、こういういくつかのテーマが映画の中でそんなにとっ散らかっていないっていうのがいい映画だな、と思いました。
こんな感想でごめんなさいね。

ま、どんなテーマの映画だったとしても映画終盤の
「私すっかり忘れていました、、、ここがどんな土地かということを」
(”I'd forgotten what this town is like")
っていう主人公エイリシュのセリフはパンチラインであることは間違いなくて、彼女にこのセリフを言わせるための映画でしたね、とめちゃ思いました(で、ぜーったい”this”と”town”の間に"fuckin'”て言葉も入れたかったですよね?とも思いました)。

ただ、当時のアイルランドがかなりの不景気だったという状況と、この時代にアイルランド出身の女性がニューヨークで暮らすイタリア人男性(彼もまた移民てことか)とケッコンするという文脈が、私にはよく判らない。多分宗教とか歴史とかの背景を知れっていれば観方も変わるのかも知れないなぁ。残念な私。
とは言え、彼のご実家行く前にパスタを食べる練習してるエイリシュは可愛かったね。あと、アイルランドのシークエンスではやたら「グリーン」が背景にも小道具にも衣装にも出てきますね、てところは唸ったりした。

あと、主演のシアーシャ・ローナン。
「今わたし、めっちゃ強い気持ちをめっちゃ持ってます」
と言うお芝居が本当に上手だなぁ。複雑な表情というんでしょうか。

割とこのすぐ後に「レディ・バード」で大フィーバーすることになるシアーシャ

Wed.

月イチのボディメンテ。
相変わらずせっせと通っている。
約1時間、ベッドの上で身体のバランスを診て貰いながら施術を受けるんだけど、毎回ついつい寝ちゃう。寝ちゃうのは百歩譲って仕方ないとして、寝ると必ずいびきかいたりするのが非常に恥ずかしいので寝ないように頑張っているんだけど努力の甲斐なくいつも「、、、ンゴ!(いびき)」とか音を立ててしまい、先生に帰り際に「かなりお疲れですね」と言われる始末。
恥ずかしいなぁ、もう。

この日も盛大にいびきをかいちゃって、でも仰るとおり本当に疲れてたので、ダメ人間の私はなーんにもやる気が起きず、クリニックの帰りにスーパーに寄って弁当を買い帰宅したのでした。
で、引き続きオリンピック前のハードディスク整理の使命に駆られていた私は、録画していた「最後の講義『漫画家・文筆家・画家 ヤマザキマリ』」を観ることにした。観ると言ってもTVの前に横になって微動だにせず(出来ず)死体と化しての視聴って感じだがまぁ、仕方ない。

「テルマエロマエ」は以前買って読んでたけど、単行本2巻くらいで挫折したままであった。でも最近また連載が始まったらしい。
ヤマザキマリはご本人はもとより、お母様も破天荒でドラマチックな人らしいので、いつか「ヴィオラ母さん」を読みたいな、とは思っている。
ヤマザキマリのいいところは、私はそのドスの効いた低い声と落ち着いた話っぷりだと思っていて、ただでさえ面白い話が、あの声のおかげで、さらにエンターテイメント性が加わる気がしている。
あと、私も北海道生まれなので勝手にすごく親しみを感じている。
そんなことを思い出しながら番組をなんとなく眺めていた。

番組の中では、ヤマザキマリが若い聴衆を前に「表現者が自由であること」についてその低音ボイスでテキパキと語った後、若者たちの質問に答えている。
「自由な表現者になる為にはは相当の覚悟がいる」
「自分に自信が持てないことについては、それは人間的なものなので必要以上に悩む必要はない」
「昇華出来ない不満があるから人間は次へと進めるのだ」
「挫折しないと気付くことの出ない自分だけの色彩というものがある」(全て大意)
金言だらけじゃないか。
こりゃ若者は刺さるよなー、ともう若くはない私はぼんやりと感心しながら観ていた。
実は私は彼女と年齢が近いのだけど、仕事柄、普段若い人たちをエンパワメントする機会、というかそもそも一緒に働く場面があまりない。
そんな中、夜も早い時間から疲労困憊でぐったりと横になったままTVにむかって「いいこと言うねえ」とぼんやり思う私。比べる必要も意味もないと分かっていながら、なんだか情けなくなってしまった。

しかしね、いやだからこそ、取り急ぎ、私は私をエンパワメントせねはならぬ。
そうじゃないとこの後起き上がってベッドに入るのさえもおっくうになってしまう。
「でもその年齢ってホルモンバランスもまだまだ不安定だし、体調崩した経験もありつつそうやって頑張って毎日シゴト行ったりしてるんだもん、それだけで金メダルもんですよ」
かっこいいヤマザキマリの声で脳内再生しておいた。
これでいいのだ。

Thu.

勤め先の健康保険組合にて健康診断。
果たして私は、成長していた。
コレステロール値が昨年に比べて爆上がりしていたのだ。
問診の際の医師曰く
「内科で指導受けて頂きます」
と来たもんだ。どっひゃー!(昭和)

この酷暑とも言える炎天下の中、大汗かいて健診会場へ辿り着いてデブですって言われるの辛いネ!
バリウムも本当に苦手で、ヘタレな私は毎回ぐったりしちゃうんだよ辛いネ!

ただてさえ暑いのに、大いに冷や汗もかいてしまった。

職場近くの街角で風鈴がゆれてた

fri.

週末に隣県に暮らす叔母の家へ遊びに行くことになった。
身内とは言え初めて行くお宅なので、何かお持ちした方が良いかしらと思い、素麺を箱買いして取り寄せておいた。
夏場に素麺なんて、こんなんいくらあってもええですからね。

年々夏は暑くなっているし、私の体力は落ちているし、もうどうすれば、2024夏。


ところで、今こうして「叔母」と書くにあたって「アレ?『伯母』とどう違うんだ?」とググってしまった。そしたらなんと、親の姉が「伯母」で、妹であれば「叔母」となるらしい。
エブリバディ これ知ってた?
私は全然知らなかった。年上か年下で呼び方変わるってアジアの感覚なのかしらね。

私の母は5人兄妹で、第一子が長男でその下が4姉妹という構成だ。母は3女。
私には姉妹がいないので、お姉ちゃんも妹もいる母が羨ましいなと思う。
母たち姉妹を見ていると、姉妹って存在は大人になるにつれてありがたみ感マシマシになって、さぞかし互いに頼り甲斐があったり安心感があったりするんだろうなぁって気がする。
私の友達も、妹や姉といい関係でいるケースが多かったりするので、安定的に羨ましいのだ。
なので特に母たち姉妹のことを思うとき、私にもし姉妹がいたらどんな感じになるんだろうと想像せずにはいられない。まさかの仲悪い姉妹だったりして!それはそれでそんなもんかなと思う気もするけれど。

叔母宅へ行ったらきっと昔話で盛り上がるだろうから、母にまつわる話や噂トークもさんざんしてこようと思う。
身内の昔話や親戚オブ親戚トークって、何かしら自分のルーツの一部って気がして地味に興奮するよね。


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