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彷蜃斎年金覚書③(国民年金)

 彷蜃斎です。6月15日ではなく、3日遅れで18日に無事年金の一部が支給されました。なぜ、本来の支給日から3日も遅れたのか、何の連絡もありません。やたらに、種類が郵送されてきますが、肝心の事柄については説明がないのです、この国では・・・。イージスなんとか然り、なんとかマスク然り、です。
 とにかくこの際、満額支給が実現するまで年金生活予備軍を名乗ることにしました。

  さて、年金の一部が支給云々という表現をしましたが、いささか説明が必要でしょう。基本的に年金という場合、国民年金、正確には「国民年金 老齢基礎」というらしいですが、これがいわゆる1階建て部分と呼ばれるものです。さらに、2階建てと表現される厚生年金で構成されているようです。その上に、3階建て部分の企業の独自の年金もあるらしいのですが、それについての情報は持ち合わせていません。今回は国民年金を中心に話をしたいと思います。

 彷蜃斎はすでに65歳になった昨年8月の誕生日直後に手続きし、10月に第1回目の支給を受けました。といっても、支給されたのは1階建て部分の国民年金分だけで、しかも半分だけでした。皆さんも御存知かもしれませんが、年金というのは2ケ月分が偶数月に振り込まれるのですよ。
 ですから、8月生まれの場合、9月分だけという解釈なんでしょうね。さらに、勤務先が3月末まで雇ってくれてましたので、2階建て部分は支給停止(お預けを食らったワンちゃんニャンコちゃんの気分です)でした。てっきり、厚生年金も国民年金と同じタイミングで支給が開始されるのだと世間知らずの彷蜃斎は思い込んでおりました。お笑いください。
 お笑いといえば、今年の3月で無事に退職したので、4月15日に、活きようよと年金の引き出しにいったのですが、国民年金分しか振り込まれていませんでした。しかも、介護保険料がしっかり天引きされておりました(どこから情報が流れとるんや!)。帰宅して書類を見直したら、年金というのは、前2ヶ月分が偶数月に支給されると明記してありました、流石というか、なるほどというか。しっかりしておられます、この国の制度は。
 が、一方で4、5月2ケ月分の介護保険料が天引きされているのは、少し変だと思うのですが・・・。介護保険料に関して補足しておけば、65歳になったその月から請求書が届きます。ですから、彷蜃斎の場合、その段階ですでに7ケ月分介護保険料を収めておりました。少しでも、取り戻そうと、コロナ禍の中、締切の1月遅れで確定申告しましたが、返ってくるどころか、逆に支払うことになったことを報告しておきます。

 国民年金は、いまのところ日本国民が20歳から60歳までの40年間収め続ける義務(?)があるいわゆる年金の1階建て部分のことです。ただ、学生の身分ですと猶予されていたはずです。彷蜃斎は29歳で初めて就職しまして、給与から半ば強制的に国民年金が天引きされはじめ、60歳までの約30年間しか積立(?)てておりませんでしたので、月額にすると5万円ちょっとしか支給されません。ちなみに、40年(480ケ月間)収め続けても月額にすると月額6万5千円前後だったと思います。ですから、介護保険がそれなりの金額ですので、手元に残るには本当に大した金額ではないのです。

 約1年前に日本年金機構から書類が届きました。一般的に65歳誕生日のおよそ3ケ月前のようですが、まず65歳から受給するかどうかの意思表示をする必要があったと思います。たとえば、65歳で定年退職しても再雇用制度で一定の給与収入が見込める人とか、そもそも定年が68歳とか70歳とかの組織に務めている人、会社の経営者とか、経営陣に属する人とかは受給を1年でも2年でも遅らせば、支給金額が少しずつ増額されます。1年遅らせれば約8%だったかな(数字は正確ではありませんので、念の為)・・・。

 彷蜃斎の場合、65歳からの受給しか選択する気はありませんでした。定年退職後に定収入がある再就職の見込みがなかったというのが最大の理由ですが、それ以上に、もらえるものは早くもらっておくに如くはないと思っていたからです。そう考えるようになったのには、いくつか理由がありますが、第一には、自分の寿命は自分ではわからないからです。

 周りを見渡しても、年金をろくに受給せず亡くなった知人がおります。彼らが自身の寿命を知っていたら、果たして年金の積立に応じたでしょうか?かつて、年金の時給開始は55歳だったといます。それがある段階から60歳に引き上げられ、更にまた65歳に引き伸ばされたのです。それはなぜでしょうか?原資が少なくなってきたからです、きっと。

 話がよく整理されておらず、分かりづらいと思います。しかしこれは、彷蜃斎が悪いのと同時に制度が複雑すぎることも一因ではないかと思うのです。
 今回は、ここまでにしておきます。次回は、2階建て部分の厚生年金について、お話するつもりです。


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