彷蜃斎

平野芳信と申します。リタイアしたので、彷蜃斎を名乗ることにしました。

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平野芳信と申します。リタイアしたので、彷蜃斎を名乗ることにしました。

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    折々の印象を語ります。

  • 彷蜃斎年金覚書

    年金生活初心者の彷蜃斎が、どのようにして年金を受給するに至ったかを、日記風に綴ることで、これから年金受給が近づいた方から、年金って何という若い方にも、この国で一体何が起こっているのかを知っていただく一助になればと思いまう。

  • ドラマ・コラム

    印象に残ったドラマについて、私見を綴りたいと思います。

  • 村上春樹読本

    村上春樹さんの作品について、あるときは軽快に、あるときはやや重く、個人的な意見を述べていきたいと思います。

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鮭とあと3回とコロナ

彷蜃庵にようこそ!  彷蜃斎です。ついこの間、引退したのを機に名を改め、ここに彷蜃庵を開くことにしました。別に文人を気取っているわけではありません。新しい名の由来等については別の機会に譲るとして、記念すべき第一回目の投稿の枕ネタは「映画」から始めたいと思います。  なんとなく気になって録画していた、『砂漠でサーモン・フィッシング』という映画を観ました。九州のTNCという放送局が、ときどき、週末の深夜に秀作映画を流すのでチェックしているのですが、この映画は監督が『ギルバート

    •  本日の「トラに翼」における岡田将生の演技ですが、映画『ドライブ・マイ・カー』の高槻役(特にクライマックスの長尺シーン)を彷彿とさせました。彼は、その美貌ゆえに、むしろ演技力にまで観客の目が届かぬ俳優だと痛感します。

      • うしなわれた・・・を求めてー大崎善生という作家ー〈なんとか、その2〉

         まず、タイトルを「うしなわれた・・・を求めて」ではなく、「一期一会をもとめて」と訂正せねばならないかもしれません。〈その1〉を記してから、短篇集『さよなら、僕のスウィニー』と同じく短篇集『ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶』の二冊を読みました。  『さよなら、僕のスウィニー』には、11篇の短めの短篇が収められています。表題作のタイトルに代表されているように、極端にいえば全作品が「い一期一会」という基本理念に貫かれています。  『ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶』に

        • トム・クルーズ礼賛

           遅ればせながら(気がつけばなんと2年遅れ!)、『トップガン マーヴェリック』を観終わりました。  改めて、映画というものの醍醐味というか魅力を知り尽くした、プロデユーサー・トム・クルーズに脱帽です。  全体で2時間ほどの映画でしたが、冒頭のダークスターの近未来的なエピソードで観客の心を掴んで、後は後半45分に向けてのいわば予告編的シークエンスを数珠つなぎにし、実質的な本編へと怒涛の展開をやってのけるたのではないでしょうか。  もちろん、本編では予告編にはなかった予想外(ある

        • 固定された記事

        鮭とあと3回とコロナ

        •  本日の「トラに翼」における岡田将生の演技ですが、映画『ドライブ・マイ・カー』の高槻役(特にクライマックスの長尺シーン)を彷彿とさせました。彼は、その美貌ゆえに、むしろ演技力にまで観客の目が届かぬ俳優だと痛感します。

        • うしなわれた・・・を求めてー大崎善生という作家ー〈なんとか、その2〉

        • トム・クルーズ礼賛

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          「エンジェルフライト」エピソード3は、「コンフィデンスマンJP」シリーズで有名な、時間操作の魔術師たる脚本家古沢亮太氏の面目躍如たる出来栄えでした。「遡ること◯時間前」というテロップが流れた後の種明かし&どんでん返しの目も覚めるが如き爽快さ・鮮やかさは流石です!!

          「エンジェルフライト」エピソード3は、「コンフィデンスマンJP」シリーズで有名な、時間操作の魔術師たる脚本家古沢亮太氏の面目躍如たる出来栄えでした。「遡ること◯時間前」というテロップが流れた後の種明かし&どんでん返しの目も覚めるが如き爽快さ・鮮やかさは流石です!!

          うしなわれた・・・を求めてー大崎善生という作家ー〈おそらく、その1〉

           齢七十、いわゆる古希を目の前にして、改めて自身の不明、無知を思い知るとはこのことです。かねがね、あなたはなんにも解っていないと妻から言われ続けていましましたが、いまさらながら、そのとおりだと首を縦に振らざるを得ません。  リタイアといえばいいのか、年金生活者になって五年目の節目?なのか、誘いに応じて半世紀ぶりに同窓会に顔を出して、子供時代を共に過ごした竹馬の友の半数以上がすでに彼岸に旅立ったことを識りました。  その後、通い慣れた図書館で十代向けのアンソロジーを手にとり、

          うしなわれた・・・を求めてー大崎善生という作家ー〈おそらく、その1〉

          『エンジェルフライト』エピソード2を観終わりました。原作では1997年にエジプトで起こったルクソール事件でしたが、それを架空の国で起こった無差別テロ事件に置き換えて描かれていました。それにしても改めて、原作がノンフィクションであることの意味を突きつけられました。

          『エンジェルフライト』エピソード2を観終わりました。原作では1997年にエジプトで起こったルクソール事件でしたが、それを架空の国で起こった無差別テロ事件に置き換えて描かれていました。それにしても改めて、原作がノンフィクションであることの意味を突きつけられました。

          梶尾真治の短篇集『スカーレット・スターの輝奈(ヨーナ)』を読む

           梶尾真治の短篇集『スカーレット・スターの輝奈(ヨーナ)』(新潮文庫)を読了。収められた四短篇は表題作ならびに『 ドリーム・スターの亜眠(アミン)』、『 ホーンテッド・スターの玲乃(レノ)』、『 キュービック・スターの麻綾(マアヤ)』の四作。明らかに梶尾の代表作『美亜に送る真珠』の系列に連なるリリカルな作品が集められているように感じられます。  しかしながら、『美亜に送る真珠』をバッドエンド的な意味で哀切な物語というなら、この作品集に収めれられ四作品は、表題作『スカーレット・

          梶尾真治の短篇集『スカーレット・スターの輝奈(ヨーナ)』を読む

          「エンジェルフライト」エピソード1を観終わりました。数年前に原作に出会い、数あるノンフィクションの中でも、印象に強く残っていた作品でした。NHKで放映されることを知って、待ち望んでおりました。予想以上の出来栄えだったと思います。

          「エンジェルフライト」エピソード1を観終わりました。数年前に原作に出会い、数あるノンフィクションの中でも、印象に強く残っていた作品でした。NHKで放映されることを知って、待ち望んでおりました。予想以上の出来栄えだったと思います。

          テレビドラマ『季節のない街』最終話視聴完了。原作に見事な額縁を施したという印象。前フリは「あれ」で、オチが最終話のタイトル「とうちゃん」に象徴されるフレームで、素晴らしい絵画には、それに見合う額縁(フレーム)が必要だということをキャスティングで証明しているわけです。

          テレビドラマ『季節のない街』最終話視聴完了。原作に見事な額縁を施したという印象。前フリは「あれ」で、オチが最終話のタイトル「とうちゃん」に象徴されるフレームで、素晴らしい絵画には、それに見合う額縁(フレーム)が必要だということをキャスティングで証明しているわけです。

          半世紀ぶりの同窓会

           半世紀ぶりにかつての同級生たちに再会してきました。  より正確にいえば、中学校の同窓会に参加してきたのですが、すでに60歳、65歳の年に2回開催されて、今回が3回目だったのようです。私は初参加だったのです。さらにつけくわえるなら、半世紀ぶりと記しましたが、これもより正確にいえば、55年ぶりです。  結論から先にいえば、第1回目から顔を出しておくべきでした。なぜなら、小学生時代に一緒に遊んだ仲間の多くがすでに物故者リストに名を連ねていたからです。  古希同窓会ということですか

          半世紀ぶりの同窓会

          5月31日放送のNHK「ドキュメント72時間」の舞台となった地下鉄銀座線神田駅近くの地下飲食街の一軒は、映画「パーフェクトデイズ」で、主人公が毎晩のようにささやかな夕食を摂るために通っているお店と同じ場所だと思います。

          5月31日放送のNHK「ドキュメント72時間」の舞台となった地下鉄銀座線神田駅近くの地下飲食街の一軒は、映画「パーフェクトデイズ」で、主人公が毎晩のようにささやかな夕食を摂るために通っているお店と同じ場所だと思います。

          鬼滅の甘露寺さんと朝ドラの寅ちゃんの共通点を発見しました。あのご両親にして、この娘ありということでないでしょうか?

          鬼滅の甘露寺さんと朝ドラの寅ちゃんの共通点を発見しました。あのご両親にして、この娘ありということでないでしょうか?

          キム・サブ2を観終えました。昨今、我が国で流行りの特殊能力とか、そのヴァエーションとしての障害とかに頼らぬ、出自の劣悪に負けぬ、個人のたゆまぬ努力とそれを助ける周囲の気遣いのよる人間ドラマの神髄を目の当たりにせざるを得ませんでした。感服です!!

          キム・サブ2を観終えました。昨今、我が国で流行りの特殊能力とか、そのヴァエーションとしての障害とかに頼らぬ、出自の劣悪に負けぬ、個人のたゆまぬ努力とそれを助ける周囲の気遣いのよる人間ドラマの神髄を目の当たりにせざるを得ませんでした。感服です!!

          韓国ドラマ「浪漫ドクター キム・サブ」のシーズン2、第10話まで視聴。偶然第1シーズンに出会い、興味深かったので2を観始めましたが、1に劣らずの内容で、我慢できず、称賛の投稿を試みました。設定がやや極端ですが、その分、問題提起が明確です。

          韓国ドラマ「浪漫ドクター キム・サブ」のシーズン2、第10話まで視聴。偶然第1シーズンに出会い、興味深かったので2を観始めましたが、1に劣らずの内容で、我慢できず、称賛の投稿を試みました。設定がやや極端ですが、その分、問題提起が明確です。

          クドカンの「季節のない街」第3回までを視聴。原作が山本周五郎の同名小説であることも知らず、黒澤明の「どですかでん」だと思いこんでいた物知らずを恥じ入ります。さらに、森繁久彌や伴淳三郎が出演したテレビドラマもあったようですが、森繁、伴淳をそれぞれ誰が演じているかは、一目瞭然です。

          クドカンの「季節のない街」第3回までを視聴。原作が山本周五郎の同名小説であることも知らず、黒澤明の「どですかでん」だと思いこんでいた物知らずを恥じ入ります。さらに、森繁久彌や伴淳三郎が出演したテレビドラマもあったようですが、森繁、伴淳をそれぞれ誰が演じているかは、一目瞭然です。