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爆伸びソーシャルECでデータがつくる未来

こんにちは、株式会社カウシェでデータ分析を担当しているgoroです。3度目の資金調達を無事完了したこのタイミングで、長期的にカウシェでデータを使って実現していきたい未来について考えをまとめてみようと思います。
具体的には以下のようなことをお伝えします。

  • 急成長の影で人と商品が出会いにくくなってきた

  • そこでモノがヒトを探すレコメンドシステムをつくりたい

  • そしてお得と楽しさが滑らかに繋がるカウシェになる

まだまだ構想段階ですが、ワクワクするカウシェの未来を共有できたら嬉しいです。

日野 拓海 / goro
1997年生まれ。慶應SFC卒業。在学中に Loco Partners でマーケティングおよび営業チームでデータ分析を担当。大学では対話システムを研究。2021年にカウシェへ入社。

GMVは前年同月比1200%の伸び

2020年9月のサービス開始から1年半が経ち、アプリダウンロード数は70万件を超え、GMV(Gross Merchandise Value 流通取引総額) は前年同月比1200%と、EC市場の成長曲線以上の伸びを続けています。カウシェに出店頂いている事業者の数も増加し、展開する商品カテゴリは多様化しています。

カウシェのアプリダウンロード数およびGMV成長率の推移

人と商品が出会いにくくなる

そのような急成長の陰で、さまざまな課題が生まれてきました。特にスマホアプリの限られた画面内では、数多くの商品から欲しい商品を見つけるのが難しくなり、購入転換率(アプリ訪問から購入に至る割合)が低下してきました。またカウシェに出店頂いたにもかかわらず、露出面を確保できないことで、思うように実績を上げられないパートナーが増加することも懸念されます。

この課題に対処するため、ユーザが商品を探すための機能に加えて、個々人の利用傾向に合わせて商品を出し分けていく、なおかつそれをスケール可能な形で実装していく、というデータ x アルゴリズムが得意とする領域でのカウシェ進化が求められています。

人・技術へ投資する時が来た

ここで一度、データチームがこれまでやってきたことを振り返ります。前回2021年11月の資金調達以後、データ分析基盤の構築、LookerなどのBIツール導入、KPIのモニタリング環境構築、ログ設計と実装、サービスのエコノミクス改善に向けた定性・定量分析、そのほか施策の実行支援などを行なってきました。

そしてこの度、再びの資金調達を終え、下図 Data Value Cycle で示すように「人・技術への投資」を拡大する準備が整いました。

調達を終えて人と技術へ投資する時が来た

欲しいものがそこにある状態をつくる

そんな状況でどんなものを作れたら良いのでしょうか。ユーザがアプリにやってきて、検索などを通して商品を探せる、そのような状態からさらに踏み込んで、欲しいものが既にそこにある状態を作りたいと考えています。

買いたいもの、見たいものがそこに置いてある。見るたび、来るたび、更新するたびに変化する。主体的な趣向選択、些細なクリックなどの暗示的意図、、、さまざまなデータを駆使して、使えば使うほど、その人だけのカウシェになっていく。そんな状態を「モノがヒトを探す」と呼んでいます。

整理のため、ヒトがモノに到達する過程と世の中のサービスが得意とする領域をマッピングしてみました。

欲しいものが既にそこにある状態を作っていく

左下は西友やコストコなどの従来型マーケットプレイスでは、全利用者に均一な商品を並べ、利用者が自ら店舗に訪れ、商品を選び取る形式です。そして、膨大な品揃えから検索エンジンなどを通じて個人の趣向に合わせた商品選択が可能なプラットフォームとして、Amazonや楽天などのECサービスが普及してきました。

近年では、中国のPinduoduoなどに代表されるソーシャルECにおいて、SNSでの繋がりを通じて紹介された商品を購買する、といったヒトのところへモノがやってくるサービスが増加しています。

ショッピング体験に限らず、TikTokなどでは利用者の趣味嗜好に応じてコンテンツが自動的に並び替えられるのが当たり前になってきています。(そのようなサービスを作る会社のデータサイエンティスト・エンジニアは、1社で数千、数万人いるらしい、、、おそろしや、おそろしや)

楽しくお得に出会うカウシェ

このような広がりの中で「世界一楽しいショッピング体験をつくる」をビジョンとして掲げるカウシェは、個別に最適化された情報をアプリ上に届けるサービスとして進化していきます。

もちろん、検索やフィルターなどの機能は人が商品と出会うことに役立つはずであり、前提として併用していきます。その上で、選択することに伴う労力を低減し、それまで見たこともない商品やシェア買いに出会う体験を、すべてのお客様に、24時間365日提供し続けることを、データxアルゴリズムで実現したいです。

ここの精度、満足度が高まるほど、具体的に欲しいものがなくても、何かお得なものを探しに来る、空いた時間にふらっと立ち寄る、といった幅広いニーズを掬い上げ、結果的に訪問頻度の高いサービスの実現に役立つのではないかと考えています。

シェア買いによる大規模な購買が行われることでお得さをつくり、人と人のインタラクションが楽しさをつくり、それらを滑らかに繋げ合わせるシステムを掛け合わせて「楽しくお得に出会う」カウシェを実現していきます。


散文的になりましたが、未来に向けた備忘録として、またこの未来に少しでも共感して頂ける方々がカウシェに集まり、この構想を一緒に磨き上げ、現実としていけるならば幸いです。

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