二回目のジャニーズ事務所の記者会見を見てイノッチへ想うこと

【四半世紀のアイドルファンが想うこと★V6★ vol.198】


今週は10月2日に、ジャニーズ事務所の記者会見が行われた。故ジャニー喜多川氏の性加害問題についてのものとは、9月に引き続いて2回目となる。

V6のファンとしては、今回もイノッチが出てくるんじゃないかと心配だったが、やっぱり出てきた。イノッチが経営側にいることが心配でたまらない。

9月の記者会見については、私として思うところをこのブログで書いた。

いちファンである私の気持ちは、イノッチにはタレント業に専念していただいて、経営側にはいないでほしいということで変わらない。


まず、勝手ながら、一つホッとしたのは、今回の2回めの記者会見で、イノッチがタレントを続けると名言してくれたことだ。ファンとしては、その言葉があることに本当に本当にホッとした。


しかし、今回の会見は、9月の会見が約4時間だったのにも関わらず、2時間で、質問も一記者一問とされた。

さらに、ずっと経営に携わってきた藤島ジュリー景子さんが欠席だった。
その理由が書かれた紙を、なんとイノッチが代読していた。
私が大好きなイノッチよ、そこは代読じゃなくて、ジュリーさんに直接記者会見に出てもらう方向に与(くみ)すべきだったんじゃないかって気持ちで見ていた。
そもそもタレントとして四半世紀以上活躍し事務所に相当程度の収入をもたらしたイノッチからすれば、経営側にいさせられる(という表現に私としてはなる)のはどうかと思うし、ましてや経営に携わってきたジュリーさんの欠席文書を読んでるのも、複雑な心境で見るしかなかった。

イノッチは、四半世紀見続けてきたファンからとしては、社会的にも非常に常識的で人のことを気遣う温かい人だ。
V6のコンサートでは、自分のソロコーナーで自分が作詞作曲した曲を随分尺を取って歌って、ちょっと長かったかなというお茶目なこともあったが、それも自分が思い入れたっぷりの曲だったからと思うから、ファンにとってはご愛嬌である。
コンサートでは、MCではイノッチが場を回して、メンバーに色々と話しを振っていた。話す話題くらいは考えていたかもしれないが、もちろんV6のMCに台本はない。最推しの三宅健くんを始め、メンバーの個性がよく引き出され、よく笑わせてもらった。

イノッチのバランス感覚のおかげで、我々ファンはずっと楽しませてもらっていたのである。


NHKの「あさイチ」の司会でもお茶の間の皆様に愛されたように、有働さんとバランス感覚のある優しい司会を繰り広げていた。
直前放送の朝ドラの感想を冒頭で話す「朝ドラ受け」もイノッチと有働さんが始めて、当初は違和感を感じる人もいたとのことだが、すっかり風物詩となった。イノッチと有働さんが司会を交代した今でも「朝ドラ受け」は引き継がれている。
イノッチは、最初はどう思われようが、これが世間を楽しませると思ったことをやり遂げる強さもある。

このように、私にとっては、イノッチは、社会を俯瞰して見て、バランスよくいろんなところに気を配って、ファンや視聴者が楽しめるように心を砕く人である。

だからこそ、タッキーがジャニーズ事務所退所後に、ジャニーズアイランド(ジュニアの育成会社)の社長になった時、個人的にはイノッチの責任感が利用されてるように感じて、重い気持ちになった。
かつてタッキーがジャニーズ事務所の経営側になってタレントを引退したときから感じていたが、会社にさんざん収入で貢献してきたタレントが経営側に回ることに違和感があったからである。
いちファンとしては、タレントはタレント業に集中して、会社の責任を取る必要はないと考えていたので、この時から胸に重いものが残る感覚となった。

それが、故ジャニー喜多川氏の性加害問題から、記者会見に出てくるし、新会社の副社長になるというし、いくらタレントを続けていくと名言してても、どこかで無理が来て、タレントを引退して経営に専念するのではないかと心配でしょうがないのである。
タレントとしてどうファンを楽しませるかということと、経営側としてどう会社を発展させていくかは、使う脳みその部分が違う。それだけ本人の負担と疲労が増加してしまう。
責任感があるイノッチからすれば、今はタレントを続けると明言してても、会社が大変な状況をほっておけず、タレントを辞めてしまうかもしれないと心配になってしまう。

その上、今回の会見後、質問をあてない記者のNGリストがあったという報道も出た。
記者会見で、指名されない記者がマイク無しにしゃべっていた時、イノッチが「子どもたちも見てるから、大人がルールを守る姿を」と言って他の記者から拍手が起きたシーンがあった。いちファンとしては、イノッチなら言うと思ったし、さすがと思った。
それが、NGリストの話が出てきてしまうと、世間からはどうしても違う見方をされてしまう。

ジュリーさんの欠席や、NGリストの話で、今回の記者会見は色んな見方をされているが、それも当然の部分もある。
もちろんイノッチが関与してたかどうかはわからないが、いちファンである私にとっては、イノッチが経営側にいることでそう見られる立場にあること自体が、苦しくてならないのである。イノッチに、そう思われるような立場や場面から一刻も早く離れて、タレントのみに専念してほしいのである。


本来自分の責任でないことでも、大変な渦中にいると、何とかしなければという思いに駆られることがある。
イノッチの人柄を持ってしても、今回の問題の大きさに飲み込まれ、後から見ればああ違うなということでも、気づかず流されていってしまうのではないかと心配が止まらない。

世間では色んな見方があって当然だが、いちファンとしては、本来イノッチが責任を取る必要がない場から一刻も早く離れてほしいと強く願うのである。


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