言語の習得は間違ってナンボ

【四半世紀のアイドルファンが想うこと★V6★ vol.136】


三宅健くんは、NHKで手話番組のナビゲーターを務めるほど、手話ができる。
もちろんファンとしては毎回録画して保存している。
かといって、それで自分が手話ができるようになるかというと、なかなか難しい。

実は、これも四半世紀ほど前だが、その当時の友達に耳が聞こえない人がいた。友達になったばかりのころ、本やビデオを買って、手話を覚えて、次に会う時に使っていた。その友達とは定期的に会っていたので、使って覚えていくことが楽しかった。

しかし、自分の引っ越しもあったりして、耳の聞こえない友達が周囲からいなくなった。すると自分も手話をパッタリ使わなくなった。

それで健くんが手話番組をやるようになって久しぶりに手話を見たら、全くわからなくなっていた。使わなかったからあっという間に忘れてしまっていた。テレビに健くんが出ているのは嬉しいが、手話で会話する相手がいないと自分はちっとも覚えないらしい。

健くんも、手話を覚えるために、区の講習会に3年も通った。講習会では潜性との双方向のやり取りもあっただろう。


言語の習得で言えば、日本の学校教育だけで英語が話せるようになる人はあまりいない(文章の読み書きができる人はそれなりにいる)。テストで失敗が否定されるから、思い切って話せないし、会話の機会もない。
ヨーロッパ人は、言葉が違う国に住んだ時に、覚えたての現地の言葉を片言だろうがメチャクチャだろうが日々使うらしい。最初はちっともできなかったのが、半年くらい経つとそれなりに喋れるようになっているという話を聞いた。

それって、泳ぎの本だけずっと読んでて、全く水に入らなかったら泳げるようにはならないってことと似てる気がする。教えてくれたり泳ぎ方の知識は必要だが、まずは水に入って顔をつけたり手とか足とか動かしてバチャバチャやっているうちに、何とか泳げるようになる。

個人的には語学が好きで、更に今はいい時代で、費用も高額でなく、オンラインで毎日ででも外国人の教師と話すことができる。また大人のいいところは学校のプレッシャーがないので、ペースも自分なり、教材も好きなのを選ぶことができる。双方向でやっていると、結構年数はかかっているが、聞き取れる文章や話せる文章が増えてきた。

あの学校の文法でがんじがらめの、スペル1文字でも間違ったり、三単現のsを忘れただけでバツになってしまった時代の学習が恨めしい。あれは呪縛だ。オンラインの教師はそんなこと関係なく会話してくれるゾ。

手話も昔勉強してたから思い出したいし新しくも覚えたいんだけど、テレビ番組だと私が手話で話しかけても健くんからのお返事はないしなあ。うーむ。ということで健くんの手話の番組は、健くんの美しいお顔を拝見するばかりとなっており、情けない視聴者でゴメンナサイという心境です。



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