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【仮説】なんでTシャツのことカットソーとかカッコつけて呼ぶの?【ソース無し】

学生時代から懇意のオタク友達との、ある日の会話です。


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ワイ「ユニクロUがさァ! クリストフ・ルメールのさァ! カットソーがさァ!」

トッモ「すまんカットソーって何

ワイ「あっごめんTシャツのこと」


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アパレル業界の用語は時代と共に変わっていきます。

ズボンはパンツとかボトムスとか呼ばれるようになり、
ジャンパーはブルゾンなんていう概念の一部になり、
オーバーオールはサロペットという一見オシャレっぽい単語に置き換わりつつあります。

今でこそどこに出掛けても恥ずかしくない格好が出来るようになった僕ことかみむらですが、未だにそれわざわざ言い換える必要ある? って感じのファッション用語特有の横文字には辟易しています。

辟易してる……ハズなのですが、上記のようにカットソーというなんか意識高そうな単語がスルッと自身から発された事にただただ驚きました。

朱に交われば赤くなる……俺のオシャレレベルの高さが自然にカットソーと発言させたのか?

なにいってんだこいつ

……などと一瞬自惚れそうになりましたが、チーズ牛丼を温玉付きで食べてそうな陰キャ(小食なので特盛は厳しいです)な僕がそんな訳有り得ません。

少し真面目に、なぜ人々はTシャツをカットソーと呼ぶのかを考えてみました。


※基本的に出典が明記されてない物は僕の勝手な想像によるものです。鵜呑みにしないでくださいね。

まず、カットソーって何よ

Tシャツのことです。

馬鹿な簡単すぎる

厳密にはTシャツはカットソーの一種というのが正しいのですが、基本的にはカットソー=Tシャツって事だけ覚えておいてくれれば大丈夫です。

……これだけだと説明不足かつ不親切なので、もうちょっと語源とか定義とかを解説します。

カットソー(cut and sewn)は、ニット素材(編物)の生地を裁断(cut)・縫製(sew)して作られる衣服の総称。

出典:Wikipedia

なるほど、布を切って(cut)縫う(sew)からカットソー……んん?


そもそも服って、Tシャツに限らず生地を切って縫ってないか?

だったら服ってだいたい全部カットソーじゃねぇの???

わからん

……と思ったのですが、どうやら違うようです。

キモはカットソーの"cut and sewn"に含まれていない部分。

時間のないあなたのために先に答えを書いておきますと、カットソーとはつまり……(中略)「編み物(織り物と区別して)を切って(cut)縫った(sewn)服」です。

出典:Tshirt.st – Tシャツメガショップ

「切って縫う」という部分はカットソーの定義的に重要じゃなく、大事なのは生地の素材みたいですね。なんじゃそりゃ。

カットソー(cut and sewn)は、ニット素材(編物)の生地を裁断(cut)・縫製(sew)して作られる衣服の総称。

というかよく読んだらWikipediaにもそう書いてあったわ……。

じゃあこのニット素材/編み物っていったい何なんだよ、と言うと――

「織物」は、たて糸とよこ糸を規則正しく組み合わせてつくります。
(中略)
「編み物」は、長い1本の糸でいくつもの輪をつくり、さらに輪をひっかけてつくります。

出典:トヨタ産業技術記念館

ニットというと真っ先に毛糸のセーター等を思い浮かべますが、別に糸がコットンだろうが化学繊維だろうが編み物はニット生地であるようです。

話が脇にそれましたが、カットソーはニット生地を使っていることが前提条件にあるわけです。

織った生地で構成されている服とは明確に定義が違うってことですね。
スッキリしました。

なんでわざわざ名前変えるの? バカなの?

先にも述べた通り、ファッションアイテムの呼称は日々少しずつ変化しています。

そこには「何とかして服を売りたい!」という服屋さんが新しい付加価値を模索しての試みであったり、自称ファッションに自信ニキのマウンティングツールとしての側面もあるとは思います。

だけど、たったそれだけの理由でここまで(少なくとも僕如きが無意識に用いるレベルで)用語が普及することは無いんじゃないかなぁ……とも感じます。

そうなると、Tシャツをカットソーと呼ぶ合理的な理由・必要性があると考えられます。

そもそもさっきも書きましたが、あくまでもTシャツはカットソーの一部であり、ニットやセーター、果てはポロシャツやスウェットもカットソーに分類されるはずです。

では何故、Tシャツだけがカットソーと呼ばれるようになったのか……。

仕事から上がろうとしてPCを落とした際、運悪く長ったらしいWindows Updateによって拘束された僕はそればかり考えていました。

すると、同様にPCの更新終了待ちで退屈そうな上司が僕にこう言ったのです。


ジョウッシ「そう言えばかみむらさん、いつもセーターとかタートルネックとか着ていますよね?」

ワイ「そうですね。……皆さん服装がラフなので真似してましたけど、もしかしてドレスコードとかあります?」

ジョウッシ「いえ、別に我々はお客様と対面する仕事でもないですから。ワイシャツじゃなくても結構ですよ」

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あっ、そっかぁ……(天啓)

ワイシャツなんだけどワイシャツじゃないヤツ

そう。Tシャツと双璧をなすシャツ、ワイシャツです。

結論から申し上げますと、このワイシャツの存在こそがTシャツの呼称をカットソーに変えた――というのが僕の仮説の結論になります。

ではここで、唐突ですがクイズです!
この中で、ワイシャツはどれでしょう?
(※画像はすべてユニクロのものです)

①濃いネイビーがクールな、細身でドレスライクなブロードシャツ

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②無骨な印象、だけどラフ過ぎないワークシャツ

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③最近ブームが来てるらしい、我々陰キャの鬼門チェックシャツ

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④最近はキレイめなやつも増えました、デニムシャツ

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……答えは決まりましたか?

1つではなく複数を選んだ方もいらっしゃるかもしれません。


正解は――――全てハズレです。

ではここで、ワイシャツの定義を一度見直してみましょう。

ワイシャツは、主に男性の背広の下に着用する、前開きで、ボタンと襟とカフスがついている白や淡色のシャツ。
(中略)
ホワイト(白い)シャツ(White shirt)に由来する

出典:Wikipedia

ワイシャツは、冠婚葬祭やビジネスシーンで利用する、
ネクタイ着用のためのシャツが該当します。
ボタンダウンのワイシャツもこちらに分類されます。

出典:リネット

……簡単にまとめると、ワイシャツ(white shirt)と名乗るためには白もしくは淡色のドレスシャツでなければいけないんです。なんてこったい。

これは大変なことになりました。

①~④の服たちを説明したい場合、
「ワイシャツみたいな形なんだけどワイシャツじゃなくってぇ、白じゃなくて色んな柄や素材があって襟がついてて前をボタンで留めてぇ……」

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と一々ろくろを回すハメになってしまいます。

これを見かねたアパレル業界の偉い人が一言、


えらいひと「もうさ、こいつら全部『シャツ』で良くない?

――と言ったかどうかは定かではありませんが、いわゆるワイシャツみたいな形の服はいつからか単純にシャツと総じて呼ばれるようになりました。

その名は”It is not a shirt.”

そうなると今度は「シャツ」のカテゴリーに入れたくなかったモノまで入ってきてしまいます。

それがTシャツです。


「ワイシャツみたいな服」の総称として「シャツ」を使いたい。

けど明らかにワイシャツ族とは種類が違うのに、なまじ名称に「シャツ」とついている為に混入してしまうTシャツ。

……そろそろシャツがゲシュタルト崩壊してきたのではないでしょうか。
僕はとっくにしています。

ではどうしようか……と悩んだ末、服飾の業界はTシャツに新たな名前を与えることを思いつきます。


それこそが「カットソー」――――というのが、僕の勝手な想像です。

まとめ

いかがでしたか?
(クソキュレーションメディア並のまとめ)

冒頭から重ねて申し上げますが、引用している情報を除きこの記事の情報は僕の脳内ソース(要は妄想)によって書かれたものです。

くれぐれも鵜呑みにしたり、他人に自慢気に話したりしないでくださいね。


……でも、当たらずとも遠からずだと思うんだよなぁ。根拠ないけど。

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