かみむら きゅうごろう

平均的イキリチー牛厄介オタクです。 小説を書く時は半濁悟朗と名乗っております。

かみむら きゅうごろう

平均的イキリチー牛厄介オタクです。 小説を書く時は半濁悟朗と名乗っております。

最近の記事

  • 固定された記事

旅人のはなし

 恥ずかしながら、僕はこの年になって恋をしたらしい。  と言っても、正直この情動に「恋」の名を与えるべきかは少し迷う。何せ女性を愛した経験が無い。  しかし件の少女を想起すれば、「初恋」と定義付けた脳内の幻影が鳴りを潜める。5年以上、追いかけた虚構だ。  世間一般で言う恋愛感情とは一切の別物かもしれない。けれど僕としては、これを恋と呼ぶ以外に方法が無い。  実のところそれは大した問題ではない。人は概ね悩み続けるものであると僕は思うし、人はいつでも恋をする――といきつけの店

    • 時計ヲタクワイ、何故陰キャはダサい腕時計を腕に巻くのか考える模様

      メリークリスマス! 買えもしないのに「なんだかんだロレックスはコスパ良いよ~」とかイキってるクソ陰キャ、かみむらです。 ある日、職場の先輩――仮名として伊桐さんとしておきますか。 伊桐先輩が世間話(という名のマウンティング)を仕掛けてきました。 伊桐先輩「かみむら君……社会人たるもの、良い時計はした方がいいと思うよォ^~」 かみむら「あっそうっすね、すみません安物巻いてて(お前内勤だしお客さんに合わないから時計いらねーだろ)」 伊桐先輩「まぁ高かったんだけどねェ^~

      • 陰キャ男子もそろそろ"スキンケア"をしてみないか?

        ごきげんよう。 ボッチで美意識低い系、イキリチー牛かみむらです。 コスメ男子なる概念が誕生したり、都内各所の大型化粧品売り場に大々的なメンズコスメ売り場が登場したりと、化粧品が男にも身近になりつつある昨今。 コスメ・化粧品というと、どうしても我々陰キャには縁遠いもののように思えます。 だって化粧って……口紅とかマスカラとか、ほっぺを赤くするアレとかだろ? 俺は昔のりゅうちぇるやROLANDみたいなギャル男・ホストでもなけりゃ、女装子やオカマでもないぜ――と以前の僕は思

        • 男だけどムダ毛処理したらサウナが更に好きになったよって話

          ※内容が内容なだけに、少々不快感を感じるかもしれないです。 それなりに配慮していますが、ご留意頂いた上で読み進めていただけると嬉しいです。 ごきげんよう。 最近友人の影響でサウナ活動(通称サ活)なるものを始めたかみむらです。 サウナを利用すると疲労が取れる、思考がまとまる、ご飯が美味しく頂ける――などなど、過酷な現代社会生きる人々に嬉しい効果がたくさんあるそうです。 それゆえ、最近若者の間でブームだとか。 そんな整い体験を求めて、デジタルコンテンツに毒されまくった健康

        • 固定された記事

          【MHW】基本的にモンハンは火力スキルの方が生存スキルより強いよって話【IB】

          ごきげんよう。 クソキモゲーオタ兼プレイヤーズスキルビチビチのう〇地のかみむらです。 「好きな装備でオンラインに出たら、『こっちの方が強いよ』って文句をつけられた!」 「そういう人に限って、スキル構成は攻撃力・会心率を上げるものばかり……」 「そんなに火力特化の装備が偉いの!?」 この記事をお読みの方には、もしかしたら上記のような経験をされた方がいらっしゃるかもしれません。 あるいは、野良で低火力のハンターに遭遇して 「まぁ初心者だろうしちょっと付き合うか」 と

          【MHW】基本的にモンハンは火力スキルの方が生存スキルより強いよって話【IB】

          【Portfolio】かみむらと名乗ってます。

          ごきげんよう。 かみむら きゅうごろうと申します。 自称ライターとして振舞いたいと思っておりますが、活動範囲が多岐にわたるので自身を何と形容すべきかを未だ掴みきれておりません。 なんでもできるけど、必要なことはなんにもできない人とでも思っていただければ幸いです。 0. かみむらってどんなヤツ?神奈川県横浜市出身のクソ野郎。 現在は東京都世田谷区で暮らしています。 高校時代に出会った、学校共用PCで官能小説を書く変態に人生を狂わされ、まんまと文芸に興味を持つ。 大学進

          【Portfolio】かみむらと名乗ってます。

          おくるひ

           今日の服はブラックのスラックスに同色のスーツベスト、そしてどこで買ったかも定かでないややほつれた黒のタイ。シャツだけは、一応手持ちで一番良い白のブロードだ。 「今日はもう出るよ。通勤ラッシュにもまれるほどガッツ無いから」  眠たげな目をする母にそう声を掛けて革靴に足を通した。もう、毛を払う為にブラシ掛けをする必要はなかった。  深夜零時過ぎ、彼女は眠りについた。陸で溺れる様に声無く息を引き取った彼女の苦痛を、太く逆立った尾が物語っていた。  長生きできぬと宣告された身では

          時計街の錬金術士

          『これをあなたが見ているって事は、きっと私はもう居ないんだろうね』 『――なんでかな。よく解らないけど、これを見つけるのは他でもないあなたのような気がする。それで、あなたの事だからきっと、他の誰にも見せようとしないだろうしね』 『色々伝えたいことがあったと思うんだけど、余裕がないとトンじゃうね。何言ったらいいかわかんないや』 『……だから、一番伝えたい事だけ伝えます』 『愛しています。あなたと同じ時間を過ごし始めた時から、ずっと』 †       †       †

          駿馬と水牛

           昼休みの屋上。初夏の日差しも厳しく、そろそろ熱中症予防対策かクーラーの効いた校舎内への避難かの二択を迫られる頃、ソイツは現れた。 「……失礼、しまーす。……なんて」  ソイツは解放厳禁の筈の重たい金属扉をのろのろと押し開け、驚くほど生気のない声で独り言の挨拶を呟いた。女子、だった。 「……大したもてなしもできず心苦しい限りですっと」 「……?」  脅かし半分からかい半分でもてなしてやろうとして塔屋の上から顔を出したが、彼女は期待したどちらの反応も示さずげに無感情な瞳

          【仮説】なんでTシャツのことカットソーとかカッコつけて呼ぶの?【ソース無し】

          学生時代から懇意のオタク友達との、ある日の会話です。 ------✂----------- キリトリ -----------✂------ ワイ「ユニクロUがさァ! クリストフ・ルメールのさァ! カットソーがさァ!」 トッモ「すまんカットソーって何」 ワイ「あっごめんTシャツのこと」 ------✂----------- キリトリ -----------✂------ アパレル業界の用語は時代と共に変わっていきます。 ズボンはパンツとかボトムスとか呼ばれるように

          【仮説】なんでTシャツのことカットソーとかカッコつけて呼ぶの?【ソース無し】