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起業への道 天使たちのリース(R)の物語(19)

初めの物語 -専業主婦だった私-

皆様、お元気でお過ごしでしょうか?
新しい年度、4月、どちら様も、お忙しくお過ごしのことと存じます。
いつも、あたたかな応援をいただきまして、ありがとうございます。

最近、専業主婦からの脱出、ということについて質問をいただきました。
私も、かつては、専業主婦期間が約10年間あり、そこから社会復帰。
後、再就職し、今日の起業まで来た経緯があります。
専業主婦からすぐに起業、というのは難しいかもしれません。
が、私の経験談が、何かしら皆様のお役に立てば、と思い、
時系列に、まとめていきたいと思います。
子育てのことが、少し入るかもしれません。
気軽に、お読みください。

【四年制大学卒業、ゼネコンへ】
「仕事の進め方を学ぶ」

就職した年は、男女雇用機会均等法の施行前年。
大卒女子の採用は私のみ。
幸い、配属された部署では、同期の男子と差をつけることなく、お金と時間をかけて育てていただきました。
仕事とどういう風に向き合うか、どのように進めるか、チームワーク、等、仕事の基本は,ここで教えていただいたと考えています。
当時、まだ、WINDOWSのない時代、ホストコンピューターから、プログラムを組んでのデータ取り出し、資料作成、他。プログラムの組み方も、テープのかけ方も、全部、ここで教わりました。

「転機」

結婚して、その職場に残るという女性は私が、第一号でした。月間、何十時間の残業、夜は、宅地建物取引主任士受験のため、資格取得学校に通い、
そんな中、続けて2回の流産、そして、体調不良。
そして、退職。
定年まで勤めたい、という想いがありましたので、残念でした。

「君には、またチャンスがある。」

退職時、直接の上司からいただいた言葉です。
10年にも及ぶ、長い専業主婦の期間、「早く社会に戻り、働きたい。」と思っていたころ、この言葉が、心のよりどころでした。

【専業主婦】
「出産後、小児科のDRに”お母さんはおうちにいてください。」
子供を出産して、私は、すぐ、社会復帰するつもりでした。新しい職を探して。
幸い、約9年間事務職で働き、育てていただいたことで、色々なことができるようになっていたので、職探しに不安はありませんでした。
新しい職はすぐに見つかるだろうと思っていました。
”誰それさんの奥さん”と呼ばれるだけの人生は、私には、
考えられませんでした。自分の、社会的なポジションがほしい。

ところが、子供が生まれると、子供に熱性けいれんがあり、
生まれてから2回の発作がありました。当時の、小児科DRから、”子供さんが小学校の間は、熱性けいれんを起こす可能性がある。小学校の間は、
おうちにいてください。”
幸い、大学で、教職課程をおさめ、中学校国語一級、高等学校国語二級の
免許を持っていたので、教育の基礎は学んでいましたので、自分で育てられる、と考えました。
保育園の入所も考えましたが、当時、月7万円の負担、公園で、手も洗わずに、市販の簡単なおやつを2本、”おやつですよ。”と渡されている子供たちを
見るにつけ、”小学校を終えるまで、自分で育てよう。”という決心は固くなりました。
そして、心に誓っていたこと、”もう一度、社会で働く。”
これは、誰にも言いませんでしたが、いつも虎視眈々と、
本当に強く願っていました。

こうして、私の長い、専業主婦生活が始まりました。
当時と今の状況、情勢、は随分違うと思います。
そのあたり、あたたかい目で見ていただけると幸いです。

次回は、社会復帰して働きだすところを書きたいと思います。

どうぞ、お楽しみに。

渡部貴久美

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