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就活のときにしておけば良かったこと

 「就職先はあの時、最善の先だった」それは変わらない。その上でやっておけば良かったこと。それは入りたい企業の分析ではなく「自己分析」。当時は、自分が満足する企業……というか、世間体とか見栄とかで会社を選んでいた。

 自己分析はむずかしい。なにより「自分のことは自分が一番知らない」と思い込んでいたから。では他人が自分のことを知っているか? 銀行を辞めた時「最初から向かないと思ってたよ」という友人がいたので「じゃあ、どこなら合ってた?」と聞くと言葉に詰まっていた。客観的な評価は出来ても役には立たない。自分がやりたいこと、自分が出来ることは自分で探すしかないから。

 ではどうするか? 思い悩むよりも具体的に書き出すのがいいだろう。物理的な作業は自分を客観視し、思考を深くしてくれる。自分の好きなこと、嫌いなことを50個以上ポストイットに書き出す。このような作業をして、自分の分析をする。

 私はこの作業を当時しなかった。もし当時していたらこんなことを書き出しただろう。

上下関係が苦手/歳が上というだけで威張っている人間が嫌い/運動部の体質が嫌/時間が拘束されるのが嫌い/人に指示されるのもするのも嫌い/あまのじゃく/交友関係は広く浅くではなく狭く深く/人の好き嫌いが激しい/集団になじめない/肩書きや地位ではなく、能力や人間性で人を判断する

 もう50個出す必要も無く、これは会社員に向かないことはすぐわかる(笑。ただ、当時はぼんやりとわかってはいたが、さほどの確信もなかったし「大きな会社なら窓際社員を抱えるゆとりもあるんじゃないか」的な考えもちらりとあった。後にそんな甘い考えが社会で通用するはずがないことを理解するのだが、それはまた先の話。

 正しい方向で就職に向き合っていれば、自分が向いているのは会社員ではなく、なんらかの士業や個人で動ける自由業ということがわかったはず。ただ、就活時期では遅すぎただろう。士業や自由業は資格や才能がなけれならない。それを得たり道筋をつけるには大学4年間(5年行ったけど)でもぎりぎりだ。それでも間違った方向にいくよりはいい。いまからでもやってみることをお勧めする。それは今後の職業選択や転職時にも役に立つかもしれないから。


 

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